船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2025/05/08

硫黄島までクルージング 12日目(最終日)野母崎から時津まで一気走り

event_note5月 08, 2025 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments

今日は朝6時起床、明日から天候が荒れ模様で10m以上の風予報が出ていますので今日のうちに時津まで走る予定、針尾瀬戸(西海橋)の潮止まり15:05に合わせるために7時出航です。
針尾瀬戸までの航海時間の予想は7時間半なので7時半出港でも良さそうなんですが何らかの理由で遅くなったとこのために30分余裕を持っての出航としました。

朝起きたらすぐに燃料タンクに燃料の補給、今日は10時間以上走るので満タン(24Lです)にしとかないと心もとないですからね。

燃料を補給しようと外に出たら船の周囲に油が浮かんでいます。 昨日は無かったんですけど私の船が原因なんでしょうか?
SB2の燃料タンクは船殻から独立しているので船体にひびが入ったとしても漏れることは無いし、エンジンから漏れたとしてもビルジ溜りに溜まるはず。
念の為に確認してみることにしました。
先ず燃料タンクの残量、燃料は減っていません、ビルジ溜りに少し液体がありますが水もしくは海水で軽油は無し、エンジンを掛けると1発起動で排気も正常。
少し歩いて港内の海水面を観察するとかなり広い範囲に油が浮いているので他の船かもしくは縮発施設の排水に油が混じったと考えるのが妥当のようです。
と言うことで私の船は白と言うことになりました。

と言うことで予定の時刻7時に出航、港を出るとすぐに軍艦島ですがいつも西側ばかりと追っているので今日は東側を通ることにしました。 朝日を浴びて朽ちたビルが良く見えます。

軍艦島を通過したらすぐにセイルを上げます、今日は強い風の予報は無いのでフルセイルです。 
伊王島を過ぎると五島往復の連絡船がいろいろ、
九州商船の五島フェリー

多分奈良尾からの高速船

この後水中翼船も来たんですが写真撮り漏らしました。
小角力岩辺りでは風が無くなってしまいジブを下しました。 それにしても雪が雪が積もったように見える糞の落とし主はどんな鳥なんでしょうね?

この後も、池島から来たと思われるフェリーかしま、我々を追い越して瀬戸港に入って行きました。
操業を停止した松島火力発電所、煙突からは何も出ていません。

松島の水道を抜けると風が出て来てジブを上げますが、風に合わせてジブを上げたり下ろしたり面倒くさいです。


船足の遅い我々の船は台船を引いたタグボートにも追い抜かれてしまいました。

台船の上には船体の一部と思われるブロックが積まれていたのでてっきりそのまま大島造船所に入ると思ってたんですが入らずに通り過ぎていきました。
あれ?っと思っていたら今度は引かずに横抱きで押した形で大島造船へ、引いたままでは所定の位置に付けるのは難しいからなんでしょうと勝手に納得。



佐世保湾入り口辺りではNagasaki Universityと書かれた鶴洋丸、水産学部の船なんでしょうか? 長崎大学がこんな船保有してるなんて知りませんでした。  まだ新しそうです。

佐世保湾を進む頃にはまたジブを下し、あ~忙し。
針尾の電信所アンテナが見えるところまでやって来ました。近くにはクレーン船と思われる船が停泊しています。

針尾瀬戸に入り潮止まりの時間合わせのつもりでのんびり走っていたら先ほど見たクレーン船が後ろに迫っていて警笛を鳴らされてしまいました。先ほど見た時には潮待ちしていたんですね。
エンジン回転数を上げて先に進もうとしましたが向こうさんの方が早く少し広いところで脇に寄り進路を譲りました。
こんな菓子折りの箱みたいな船にも追い越されるなんてちょっとがっかり。

この後真後ろを行こう付いていこうとしましたがやはり菓子折り箱の方が早く徐々に間が広がっていきました。 向こうは6ノットちょっとオーバーで走っているようです。
弁天島を回る菓子折り箱

西海橋をくぐって針尾瀬戸を抜けたら波静かな大村湾、西海橋を抜けて直ぐの 辺りで1頭のイルカが遊びにやって来て船の脇を泳いで追い越してはまた戻ってきてを3度ほど繰り返した後にどこかに行ってしまいました。

田島近くで風は期待できないと判断してセイルを片付けてしまい後は純機走です。
琵琶の首を過ぎてパサージュ琴海沖辺りから正面からの風が吹き始めて寒く感じるので末續さんと二人ドジャーの中、その後も順調に走って18時ちょっと過ぎに時津入港、港では何と上川さんが出迎えてくれ舫を取ってくれました。 有難うございます。

舫を繋ぎ終わるかどうかと言うときに取材のテレビカメラが出て来てびっくり、インタビューを受ける羽目になってしまいました。 急なことで準備も出来ていないので質問に対する返事もいい加減、事前に知らせてくれればもっとましな回答を準備できたんですけどね。
あ~びっくりした!

30分ほどの取材が終わってやっと後片付け、メインセイルを畳み部屋の中の整理は後日として港を後にして長いようで短かった硫黄島クルーズが終わりました。
大村ヨットクラブの皆さん誘ってくださり有難うございました、とっても楽しかったです。

下が今日の航程を含む全航程です。
全航程 304.9マイル 使った燃料約64ℓ 平均燃費 約4.8マイル/ℓとなりますが順帆走もありますから機走時の燃費の参考にはなりません。






2 comments:

  1. ひじゅんⅢ2025/05/16 7:45

    大クルージング無事達成、おめでとうございまーす\(^o^)/。最後にテレビインタビューも待っていたとは!それだけ脚光を浴び続けていたということなんでしょうね。こちらのブログでチェックされていたのかも。ところで途中で出会った水産学部の船は「鶴洋丸」です。たまには大村湾にも入ってきます。20年ほど前にニシダさんを中心にプランニングされました。先代の船は「鶴水」という20トンほどの調査船で、時にカッター部は合宿のため子々川の艇庫から野母崎の研修所までカッター2艇をえい航してもらいました。その折今回SB2が通った海路を私は曳かれたカッターの舵取りしてました・・蛇足・・(-_-;)

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    1. 何処からの情報で取材に来られたのかわかりませんがびっくりしました。
      鶴洋丸、先なかなか綺麗な船ですね。先代から比べると10倍近く大きくなってるんじゃないですか?
      本船に引かれるカッターは我々のヨットより速いとはいえ何も無いのでトイレなど大変だったんでしょ言うね。

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