船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2016/04/06

ヨット やっと陸揚げ(そこで見たものは!)

event_note4月 06, 2016 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
 船台の空き待ちでしたがやっと陸揚げの日です。
この船、自走できないので友人のボートで牽引してもらってドックへ向かいます。 この他にもう一人の友人もボランティアで手伝いに来てくれました。

まずは牽引準備、おしりから迎えに来た友人のボートに牽引ロープを渡しお互いのクリートに結わえます。
さて出発、港が狭く方向転換の際に周りの船にぶつかりそうでしたが短い私の脚が活躍してぶつかるのを阻止、手間取りましたが方向転換完了。 やっと港を出ます。
それにしても係船ロープが解かれて港を出るのは何年ぶりなんでしょうね?

港を出たら約6ノットの速度で14km先のドックに向かいます。
今日は天気もよくおまけに風も無く絶好の航海日和。
牽引されながらでも海の上の風はまた格別です。
1時間半ほどでドックに到着、ここで係船したら友人は用事があるといって帰っていきました。
私ともう一人の友人+車を回送してきた嫁さんは陸揚げしたときの船底の様子を見るために待機です。

このドック、おじさん(松尾さん)が一人でやっていて必要に応じて息子さんが応援に来るというローカルなドックです。
クレーン設備のあるマリーナとは違いレールを引いたスロープと船台を使って引き上げるシステム。

松尾さんが目分量で船台の長さとかキール受けの高さを調整し始めましたがここでお昼。
海を眺めながら嫁さんが準備してくれたお弁当+ビールを美味しくいただきました。
松尾さんも昼休みが終わって船台の調整。
で、調整が終わった時点で「じゃ、やり方説明しますからこっちに来てください。」と声が掛かりました。
え、---? 
この船台には船を左右から挟みこむ油圧装置とか、玉掛けスリングを上下する為のチェーンブロックなどが装備されています。
これらの装置を使いながら船を船台の中に入れるのはどうやら私たちの仕事のようです。
船を置いて帰れば後はやってくれると思っていたのにあてが外れてしまいました。
ま、こんな仕事は嫌いじゃないんで歓迎ですけどね。
  
さて作業開始、でもエンジンが動かないので舟を動かすには岸から引いたロープと船の上の竿しか有りません。
なかなか思うように船が動いてくれず苦労しましたが何とか収まりました。 ほとんど凪だったから良かったものの、風が強かったら不可能な作業でした。 日ごろの行いが良いからですかね。
ここで引き上げ開始、すこし上がりかけたところで松尾さん「あ、やばい!」 どうやらキールが思ったより浅くキール受けに乗っかっていないようです。
で、やり直し。
船を海に一旦戻し、船台を引き上げてキール受けを高くして再投入、もう一度ロープと竿で船を船台に引き込み、2度目の引き上げ開始。
松尾さん船の乗り具合に目を凝らしながらの引き上げです。

 
キールが水面に出たあたりで松尾さん「何だか変」だといいはじめロープを引いてくれた松尾さんの奥さんは「こんなの見たことが無い」、うちの嫁さん「これって折れてるの?」、なんていろんな声が。でも船の上にいる私と友人にはまったく見えませんから「???」です。
松尾さん、「ともかくこのまま引き上げます。」と言って引き上げ再開、やっと陸に上がりました。
ここで我々も船から降りてキールを見ることが出来ました。

 
そこで見たのがこれ、ロングキールだと思っていたのにさらに何か出っ張りがあります。 どうやら出し入れ式のダガーボードのようです。
結局、キール受けにキールは乗ってなかったのでジャッキを咬ませて持ち上げ これでやっと陸揚げ完了。

 
それにしてもこの船底の状況、笑ってしまうほど凄まじい状態です。
藤壺、牡蠣、ムール貝、などなど。

陸揚げが一段落したところでコーヒータイム、他の船のオーナーも混じって雑談。
ところがその中で松尾さん「牡蠣落としはじぶんでやるでしょう?」なんて次の爆弾。 えー、やってもらえると思ってたのに、ここはどうやらDIYが基本のようです。
一人では大変そうなので友人に水を向けたら「やだ!」ときっぱり断られてしまいました。
こうなれば仕方が無い、嫁さんと二人で頑張ります。

ま、陸揚げ完了でやっと船の本格的なレストアが始まりました。
楽しみなような、大変そうなような、複雑な心境です。
とりあえず陸揚げ祝いの乾杯です。


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