末續さんからお借りしたシリンダー抜きの工具をセットしてネジを締めこんでいきます。
ガシガシと締めこんでいくとピキッピキッと音が聞こえてきます、シリンダーが動き出したのかなと思いながらさらに締めこんでいくとパキッと言う音がしてネジが緩くなりました。 でもシリンダーは元の位置のまま。
よく見てみるとなんとシリンダーの尻に当ててた工具の木材が圧力に負けて割れてしまっていました。 音は木材が割れる音だったんですね。
仕方がないのでもう少し強そうな材料を物色したらスイミングデッキに使ったデッキ材があったのでこれを使って工具再製作、頭と尻と両方を交換。
今度は割れないように圧力分散のため角座金を当ててセットして締めこんでいくと今度は頭の方のデッキ材が割れてしまいました。もっと強い材料じゃないといけないようです。
で、強そうな材料を物色するとフライホイールを抜くときに使った工具が目に入りました。 かなり厚い木材を使っているのでこれだったら強そうです。
ボルト穴のピッチを見てみるとラッキーなことにライナー抜き取り工具のボルト穴と同じ、これを流用することにしました。
お尻側も木材を2重にして頭側はフライホイール抜きの木材、これだったら大丈夫だろうとセットしてネジを締めこんでいきますが私の力では回しきれなくなるところまで締めこんでもシリンダーは動く気配が有りません。
かなりの力で閉めた証拠にシリンダーのお尻に当てた木材はこんなに窪んでしまいました。ドリルでも手こずるほど硬い材料なんですけどね。
締めた状態で大きなハンマーでシリンダーをたたいてみたりしましたが効果なし。
ここでこの引き抜き工具でのチャレンジは諦めて終了です。
あと自力で外す最後の手段はシリンダーブロックを頭を下にして立てて、シリンダーの尻を長い柄のついた大型ハンマーで思いっきり叩くことしか思い当たりません。
ただ無理してエンジンブロックを壊してしまったら元も子もなくなってしまいますからこの方法は止しておきます。
とにかくシリンダーライナーが抜けてくれないと先に進めないのでクランクシャフトの手直しを依頼した古賀自動車に持ち込んで機械加工で外せないか相談してみることにします。
なかなか思うようには進んでくれませんね、半分やけくそ気味で1杯です、いや2杯かな。
<9/3 追記>
古賀自動車に持ち込んでみました、現物をみて「プレスで押せば何とかなるでしょう」とのこと、もし取れないときには切り刻んでいいですからとお願いして置いてきました。
先にお願いしていたクランクシャフトはもう少し時間が掛かるそうです。
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