船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2019/08/23

SB2 エア抜きバルブ取り付け部リコイル処理

event_note8月 23, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
燃料配管は枕を高くして眠れる状態になりましたがエンジンを動かすにはまずエア抜きをやっておかなきゃちゃんと動いてくれません。
で、後付けしていたエア抜きバルブを回したんですが燃料フィルタに取り付けていたバルブはバルブが開かずに取り付け部から回ってしまいました。
締め付けが緩かったのかなと思ってすこし増し締めしてみましたがしっかり締まってくれる気配がありません。どうやらネジ山が潰れてしまったようです。
このバルブを取り付けた時に一部のネジ山を壊していたので残ったネジ山だけではエンジンの振動に耐えきれなかったんでしょうね。(その時の記事はこちら
ここが抜けてしまうと燃料タンクが空になるまで軽油がこぼれてしまいますから「枕を高くしてーー」など言ってる場合ではなくなってしまいます。

さてどうしようかなと思いましたがリコイルを試してみることにしました。
本当は異径ニップルアダプターを使わずにバルブを直接ねじ込めるようにねじを切るのが理想なんですが残念なことにそうするとバルブのホース接続部が燃料フィルター取り付け部と干渉して回せません。 仕方なしで次善の選択です。
使ったのがこちらの道具、Amazonで買って1,350円なり。
もっと高いキットもありましたが1度しか使わないでしょうからこれで十分でしょう。

さて作業開始、まずはエア抜きバルブを取り外します。
案の定ネジ山は無くなっていました、バルブ側にくっついてきたネジ山を見ると一山しかなかったのでこれだけで締まってたんでしょうね。
次はキットに付属していたドリルビットで下穴をこさえ、これまたキット付属のタップでネジを切ります。

ここまではすんなり進みなんだ簡単じゃないかと思ってたんですがリコイルタップの挿入が思った以上に難しく手こずってしまいました。

こんなふうにリコイルパケットを工具にセットして先ほど切ったネジにねじ込むんですが押さえ加減が微妙で最初に挿入したものは押さえすぎたせいかこんな感じに伸びてしまいました。反対側に抜けてくれたからやり直しが出来ますがめくら穴だったらやり直しは難しいでしょうね。
2度目の結果がこれ、ねじ込みまでは順調でしたが尻尾部分のねじ込みが足りなかったのかニップルをねじ込もうとしたら変形してしまい先に進めず後ろにも下がれずの状態になって無理やりペンチで引っこ抜きました。
3度目は超慎重にやって尻尾も十分沈むとこまでねじ込んでやっとニップルがすんなり入ってくれるようになりました。
よしよしうまく行ったと思ったら今度は内側にコイルがかなり出っ張っています。
中に入る燃料フィルターと干渉しそうなのでまたもややり直し。
リコイルパケット自体の長さはニップルのねじ長さと同じくらいでしたが挿入するとネジ山ピッチの方が大きいので伸びてしまうみたいです。
今度はリコイルパケットを短く切って挿入、ほんの少し内側に出っ張っていますが問題なさそうなレベルなので「ま、いいか」となりました。
念のため内側の写真を撮ったのがこれ。

やれやれ思った以上に手こずってしまいました。
最後はパーツクリーナーで綺麗にした後前回と同じように液体ガスケットをたっぷり塗って締め付け、今度はかなりの力で締め付けることが出来ました。
これだったら強烈なYCの振動にも耐えてくれるでしょう。
燃料フィルターをもとに戻してエア抜きです。
燃料フィルター側、噴射ポンプ側とこんなふうに容器で受けながらエアを抜きます。
確実に気泡が出なくなるまで燃料を抜くと沢山の燃料が溜まります。
出てきた量を見てみると250㏄、ぼろ布に吸わせたとしてもとても吸いきれる量じゃないしエア抜きのたびにエンジンルームにこぼしてたんでしょうね。

定期的なネジ部のチェックは必要だとしても安心して眠れるレベルにはなったようです。
作業に手こずったおかげで晩酌タイムがかなり遅くなりましたがやっと1杯。
グラスを握った手がちょいと軽油臭いですがそこは我慢です。





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