船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2019/11/11

SB2 バウスプリット再塗装

event_note11月 11, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
3年ほど前にバウスプリットを作ったんですがこの時の大きな失敗がエポキシ樹脂の上に透明のニスを使って塗装をしたこと、エポキシ樹脂は紫外線に弱いことは知っていたんで紫外線吸収剤が入ってるというマリン用の「スーパーウレタンヴァーニッシュ」なるニスを3度塗りしたんですがやはりお天道様の力には勝てずすでにこんな風にボロボロ。
手直しの速度より傷む速度の方が早いようで嫌になってしまいます。


去年には傷みに気づいてたんですが上架しなかったこともあってついそのままになっていて 久しぶりにチェックしたらこのありさま やれやれ、この修復は手間がかかりそうです。
表面が荒れ始めたときに手当てをしておけばこんな事にはならなかったのにと悔やまれます。😥 
病気は進行してしまうと手術が必要になってしまいますがこれも一緒で船にくっ付けたままでは本格的な修復は難しそう、船から下ろして手当をすることにしました。

このバウスプリットは船の内外でねじを止めているので一人で緩めるのは至難の業、嫁さんの手を借りました。

舳先の手摺に付いてるねじとかジブのハリヤードなども外して取り外し完了、バウスプリットの無いSB2 はなんとなく間抜け面に見えます。
家に持ち帰って改めて見てみますが陽の当たる上側の表面はざらざら、コーナーは白くガラスクロスが顔を覗かせているし、一番の問題はこのコーナーのガラス繊維が切れてはく離した部分、何もせずにスクレイパーが差し込めるほど浮いてしまっています。
この面は北側に向いていたんですが何でこう傷んじゃったんでしょうね?
これに対して陽が当たらない裏側はほとんど傷みは見られず初期の艶を留めています。
さてどう修理しましょうということで表面の荒れ具合を確かめるために#80の目の粗いサンドペーパーでサンダーを掛けてみました。
ざらざらっといった感じですぐにでもガラスクロスの生地が出てくるかと予想してたんですが細かいひび割れは有りますが思いのほか頑張ってくれます。
こんどは剥離してる部分をカッターナイフで切り取りってみましたが結構な厚みがあります。
一時は全てはぎ取って今度はポリエステル樹脂で再コーティングしてみようかとも思いましたがこの厚みを見るとちょともったいない気がします。
で、剥ぐのは止めて部分手直しで済ませることに決定。
この方がうんと簡単ですからね。

方針が決まったんではく離した部分は性懲りもなくエポキシとガラスクロスでコーティングのやり直しをしておくことにしました。
他の部分を残してここだけ別のやり方しても意味が無いですからね。
その代わりにしっかり紫外線対策をしておくことにします。

エポキシを混合して部分グラッシングを行いますが、使ったのはSB1を作った時に残ったシステムスリーのエポキシ。
5~6年前のかなり古いもので硬化してくれるか不安でしたがちゃんと固まってくれました。エポキシは長期保存が可能とは聞いていましたがさすがです。
硬化した後はいつもと同じように鉋、ヤスリ、サンドペーパーを使って整形。
凸凹が目立つかなと少し心配でしたがあまり気にならないレベルで「ま、いいか」の世界です。
最後に悩んだのが表面の細かいひび割れの処理、そのままでもいいような気もしますが下まで達していたらいやだなとの思いも有り手元にあった防水塗料を塗ってみました。
これがひびに浸透して塞いでくれることを期待。
ただ、副作用のほどは確認できていないので、これが吉と出るか凶と出るか先にならないと判りません。
心配の種は少ないほうがいいということでサンドペーパーを掛けて表面に残った防水塗料を落としておきました。
ひびの中に残ってる分くらいであれば悪さすることも少ないでしょう。
これでやっと再塗装の準備が整いました。
塗装は全体を一度でやりたいので天井の梁にぶら下げて行います。

さて肝心の紫外線対策、透明ニスの紫外線防止剤はあまり当てにならないのは判ったんで今度は木目は諦めて紫外線のシャットアウトに徹します。
まずは最初に白色ののペイントで塗装、今回選んだ「アサヒペン水性スーパーコート」の白色の塗料には顔料として酸化チタニウムが使われていますがこれは紫外線を全く通さない材料で日焼け止めのクリームなどにも使われている優れもの。
ただこれだけだと色気が無くなってしまうのでこの上から着色塗料を重ね塗り。
何色にしようかと思いましたがカーキー色を塗って見ました。
もう少しオークに近い色にしたかったんですが選んだ塗料のラインナップには無かったのでこれで我慢。
しっかり乾くのを待って取り付け予定ですがこれで暫く手入れ不要で持ってくれればいいんですけどね。











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