船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2022/01/26

SB2 初めての4m/s越えの風の中でのシングルハンドセイリング

event_note1月 26, 2022 editBy Noriyuki Tomimatsu forum4 comments
 こんな見出しだと諸先輩方に笑われそうですが本当に初めてなんで仕方がないですね。

今日の天気は晴れ、風は4mで15:00ころは5mの予報、先輩方にはもうちょっと吹いてほしいなというくらいの風なんでしょうが私にとってシングルハンドでこの風は未経験、今までは1~2mの時に出していましたからね。
海の上では何とかなるにしても心配なのは帰港時の着岸。真横からの風になるので流されたときに一人でリカバリーできるかどうか気になります。
少し迷いましたが出してみたい気持ちが心配に勝って船を出すことにしました。

港を出たのが11時頃、北からの横風を受けながらの離岸なんで頭の中で「こっちに流れるから舵はこうやっておいてーー」なんてシミュレーションしての出向となりました。
いつものように船を走らせながら帆をセットしましたが波に揺られながらのセッティングだった為かいつもより時間が掛かり帆走開始は11時50分頃になってしまいました。
ちょっと時間が掛かりすぎますね。

今日の目標は前回の逆コースで二島から黒島を回ること。
二島までは風向きを考えて堂崎の鼻まで行ってタックする作戦、クローズドホールド(45度斜め前方型の風)とアビーム(真横からの風)の中間くらい(クローズリーチというらしいです)で走らせましたが久々に4ノット近辺での走りになりました。
堂崎に近づいたあたりでもう少し上らせていいかなと向きをかえてクローズホールドで暫く上っていましたが 昼ご飯準備のためにオートパイロットに舵を任せてキャビンに入ってお湯を沸かしていたらジーコジーコが激しくなり急に船の動きがおかしくなってしまいました。
外に出てみるとあららヒーブツー(風の中で船を止めること)の形で船足が止まっていました。
船が風に立ち過ぎた時にオートパイロットが対応できずこの形になってしまったようです。

「お昼だし、まいいや」ということでヒーブツーのままキャビンの中で昼飯を取ることにしました。 風に吹かれながらの食事よりうんと快適ですからね。
コンロでお湯を沸かしてカップ麺、初めて食べる麵ですがちょっぴりピリ辛で美味しかったです。


カップ麺だけじゃねということで私お気に入りの野菜ジュースV8、日本の甘い野菜ジュースと違い塩味で美味しいです。

え、何喰ったかなんてどうでもいいって、すみませんね あまり話題が無いもんで。

ヒーブツーで船足を止めてるとは言え横に流されていますから食事を終わった頃には結構堂崎に近づいてしまいました。
ここで帆走再開、ジブをリリースして風に流してしまいメインセイルを少し出して若干追い風気味からアビームへ持って行ってジブを引いてクローズホールドに持って行きます。
ジブを引いたとたんにスピードアップしますからこの小さなジブでも効果は大きいんですね。
下の航跡で北から堂崎に戻っている部分がヒーブツーで流された部分、その後二島に向かいタックを2度繰り返して二島の北側まで持って行ってます。

二島の北側を通過している時にちょっとメインセイルをいじろうとしてたらおっとっとの状態に陥り右往左往、うろうろしてるとここって暗礁があるので危ないんですよね。

体制を立て直して黒島へ、ここで久しぶりにセイリングで5ノット越えを記録しました。



黒島を回ったところで帰港ルートへ、真っすぐ港を目指すと苦手な真後ろからの追い風になってしまうのでクオーターリー(斜め後ろからの風)で途中でジャイブ(追い風状態での方向転換)を入れて帰ることにしました。
状態が良いときにはこんな風に帆が風をはらんでくれます。

追い風なので前からの風の時と違いあまりスピード感は有りませんが4.5ノット近辺で走ってくれました。

赤灯台近くで一度ジャイブして久々に帆走で赤灯台の中まで戻ることが出来ました。やったね。
ここで帆を片付けて港に戻り着岸、横風なので少し風上から進入、すごく緊張しながらの着岸でしたが何とか無事に着岸出来ました。 もう一回、やったね。
これが本日の航跡、

後片付けを終わってから 前回水が飛び散っていたエンジンルームを見てみましたが今回は何事も無し。 やはり前回のトラブルの原因はエンジンの振動が大きいところを使ったのが原因と考えて良さそうです。

今日はお日様にも恵まれた天気の中で風の力を感じるセイリングでした。
ただ原始的なセイルのセットなので風が強いと一人で操作するのは少し骨が折れます。
ま、その分退屈はしませんけどね。
無事着岸も出来たし満足のいくセイリングとなりました。
晩酌が美味かったのは言うまでもありません。





4 comments:

  1. 満足のセイリングに晩酌も進み羨ましいです。JT

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    1. ぜひ長崎に来てお付き合いください。

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  2. 楽しんでますねー。それに進化が速いです!それに加えてSB2の性能には驚嘆しました。堂崎から二島へ向かった航跡。この日はたぶん北西の風だったと思いますが、クローズドホールドのタッキングと上り角度の良さが素晴らしい。新旧進路角が80度くらい!恥ずかしいけど私のフネではこうはいきません、せいぜい60度。ガフ&カッターリグの性能を見直しました。当然操船者の腕も。横山晃氏の設計は間違いないということでしょうね。そもそもノラ26はガフ&カッターで設計されたと信じていました。私の手元に舵社発行の1979年版の世界ヨット年鑑があります。そこに掲載されているノラ26はガフ&カッターリグです。私のノラのようなスループは取り廻しの易さを求めたオーナーが特別注文したのだろうと思います。特に私のフネの場合はマスト高さを抑えて耐候性に供えたのでしょう。Tomiさん、これからは帆走性能がイマイチだなんて言わせませんよ!ますます腕を磨かれることを・・畏れております(笑)。ひじゅんⅢでした。

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    1. ああでもない、こうでもない、とどうやればいいか分からないことだらけでその分楽しんでいます。
      登り性能が良いと言ってもらうといい加減設計のダガーボードにこれで良しのお墨付きをもらったようでとっても嬉しいです。
      固定式に変更してからず~っとこれで良かったかしらと思ってましたからね。
      タッキングは毎回船が止まってしまい右往左往することが多いのでもう少し練習しないとだめですね。

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