船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2022/10/02

SB2 港での整備いろいろ

event_note10月 02, 2022 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments

船底の整備が終わったら次にやるのはエンジンの整備、

先ずはオイル交換から、オイルチェンジャーを持ち込みオイル交換用の口に突っ込んで古いオイルを吸い出します。
粘度が高いので吸出しはゆっくりゆっくりで時間がかかります。

ヤンマーのマニュアルではエンジンオイル交換は初期50時間、以後100時間毎 ギアオイルは初回50時間、以後300時間毎となっていますが運転時間積算計もないし交換時期はいい加減です。
オーバーホール後何時間運転したのかはっきりしませんがエンジンオイル交換は2度目、ギアオイル交換は1度目、出港回数が少ないですから50時間+αくらいじゃないでしょうかね。
エンジンオイルを吸い出している間に防触亜鉛の交換、取り付けねじの周囲には白い塊が付着しています。
海水が漏れている訳では無いんですがあちこちのパッキン部分にも同じものと思われる白い物体が出て来るので海水に溶けた亜鉛イオンが移動して析出するのではないかと勝手に思っています。イオンの移動はパッキンなどでは止めれませんからね。

取り外した防触亜鉛はこれ、まだ残ってはいますがかなり小さくなっています。

新旧比較してみると、

だいぶちびっていますね、1年ごとの交換は必須のようです。
新しい防触亜鉛を新しい銅ワッシャーを使って取り付けました。

防触亜鉛を交換している間にエンジンオイルとギアオイルの抜き出しも終わり今度はオイルフィルターの清掃、このエンジンはろ紙ではなく薄い金属板を重ねた機械式のオイルフィルターが使われていますのでオイル交換時には毎回清掃をすることにしています。 写真のレバーが付いているものがそれでボルト3本を緩めて取り外します。

取り外したオイルフィルターの写真を撮っていないので以前撮ったものをアップしておきます。 この何枚も重ねられた薄板の間を通ることで異物がろ過される仕組みです。

オイルフィルターの清掃はパーツクリーナーを吹きかけて行い、エンジンブロック側のオイルフィルターチャンバーはウェスで綺麗に拭いておきました。

オイルフィルターを基に戻したら新しいエンジンオイルの注入です、買い置きのJX日鉱日石エネルギー のマリンF15W-40 なるオイルを使いました。
ちなみに船舶用オイルは車用と違い水分、塩分に対応した添加物が加えられているそうでそれなりに考えて作られているんですね。

エンジン整備が終わったら次は壊れた停泊灯用スイッチの交換、長与の花火大会でスイッチを入れたんですが停泊灯は点いたものの点灯を示すパイロットランプが点かなくなりON/OFFの感覚もカチッというものではなくなんとなくあやふや。その後の点検では停泊灯も点灯しなくなっていました。

スイッチの交換用として買ったのがこの3連装のスイッチパネル。 スイッチ単品が¥880に対して3連装パネルが\1,505だったので予備にいいかもと思い購入しました。

このパネルから1個を取外し、

し、ダッシュボードのスイッチパネルも壊れているスイッチを取り外して交換です。

話が前後しますがスィッチ動作不良は前後二つのパーツで構成されたスイッチケースが分離していることが原因でした。

スイッチを外す前につながっている電線を外さなきゃいけませんが電線側のコネクターを引っ張ったらスイッチ側の端子が抜けて一緒にくっついていてしまいました。


結局外したスイッチはこんなふうにばらばらになってしまいました。
機械的な強度が絶対的に不足しているようです。

何はともあれ停泊灯用のスイッチを新しいものと交換して動作チェック、パチパチ、動作は良好。
ついでに他のスイッチもパチパチとてすとすると、なんと、両色灯用とインバーター用のスイッチの動作が不安定です。
よく見るとやはり同じようにスイッチのケース前後が分離しかかっていました。
以前ダッシュボードをいじった時にスイッチにつながっている電線に張力がかかったことが原因かもしれませんがそれだけでこんなに壊れるとは、中華品質の神髄をみたようなきがしました。 これらのスイッチも外して交換、結局入手した3個のスイッチ全部使い切ってしまいました。 予備用もと思い3連装品を買いましたが正解でした。
とりあえずすべてのスイッチが正常になりましたがいつ壊れることやら不安は残りますね。

最後の整備は破いてしまったバウスプリット安全ネットの補修、新しいネットを入手するまでとりあえず繕っておくことにしました。やはり破けたままでは落ちそうで怖いし見た目にもみっともないですからね。
最初は四角い網目を復元しながら繋ごうと思いましたがかなり大変なのでエイヤーと格好は無視して破けた両側を引き合わせて3mmのロープて結わえてしまいました。
ま、それでも遠目にはそれほどみっともなくないし安全性も元に戻ったので「ま、いいか」となりました。

とりあえずこれで上架に続いての一連の整備作業はお仕舞いです。
後はいいお天気を待つだけとなりました。

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