この船体は事前に船首部分でサイドとボトムをグラステープとエポキシで接続してあります。
このまま銅線で左右を縫って広げれば船体の出来上がり、となるはずでしたが、残念ながらあえなくグラステープは破断してしまいました。
嫁さんに手伝ってもらい銅線で底の部分を縫った左右の船体を広げます。こうするとサイド部分が蝶の羽のように広がり、これを寄せていくと船体の形になるはずだったのですがーーー。 羽を広げてこれを寄せ始めると、パリパリ、ペキペキとなんともいやな音。
嫁さん「これ大丈夫なの?」 小生「ちょっと待って何か補強を入れるから」といってる矢先にベキッと最後の音がしてお仕舞い。 あーらら、がっくり。
嫁さん「これって、考えなくったって無理なんじゃない」だって。
そうなんですよねー、自分でもグラステープとエポキシ接着剤だけでは持たないんじゃないかなーとは思ってたけど、この丈夫な材料を曲げていくときにはやはり相当なストレスが掛かるようで、やっぱりだめでした。
仕様が無いので作業方法を変えて下側だけまず成形することに。
ところがどっこい、こうしてみてもなかなか思うような形になってくれません。どうも材料が強すぎるのと(ちょっと硬いのかな)、厚みが大きすぎるのかもしれません。重石 を載せて一晩寝かせてみても予定の寸法まで曲がってくれません。う~ん、困った。
バーチ材だったら4mmでも十分だったのかも。
対策に悩んだ末に、材料に浅い切れ込みを入れて少し柔軟性を持たせてみることにしました。でもどの方向に切れ込みを入れればいいのか分かりません。
紙の模型を作ってじーっと睨めっこ、双胴船の時と同じ笹舟の模型も作りこれとも睨めっこ。笹舟を広げたときに見えてきたのは舳先の下の端の尖った部分を頂点にした円錐を作るように切れ込みを入れれば良さそう。模型に放射線状態で折り曲げを入れたら結構素直に形になってくれました。 やったー!!
まずは底板だけに切り込みを入れて組み立ててみます。上側のサイドパネルも組み合わせて見ます。何とかなりそうですがいまいち思うような形になりません。結局組んでみたりばらしたりを繰り返しそのたびに切込みが増えていきました。でもやっと船首部分の形が出来ました。やれやれです。
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