船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2019/10/07

BMW X3 通線に苦労しましたがヒッチが付きました

event_note10月 07, 2019 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
ヒッチの方は改造して取り付けの目途が立ちましたがカプラーへの配線とブレーキコントローラーの配線をどうするかの目途が立っていません。
MLさんのときもそうでしたがカプラーの取り付けと配線、運転席からカプラーまでの電線の引き回しに苦労してかなりの時間を費やしました。感覚的にはヒッチの取り付けを1とすれが電気部品の取り付け配線は5倍以上の作業量があるように思います。
おまけにあまり参考になる資料が無いんで余計に困ってしまいます。

ヒッチを取り付けてしまうと電線ルートを探しづらくなるので、まずは車内から車外のカプラーへの配線ルートの調査から始めます。
MLさんの場合はカーゴルーム脇の床に配線用の穴とグロメットが準備されていたんですがX3にはそんな配慮はされていないようで利用出来そうな穴が見つかりません。
STEALTH社のヒッチ取り付けマニュアルには外部の超音波センサーとかレーダーへ行く配線が通っているグロメットに穴を開けて配線しろとの記載が有りますがアメリカ式の4Pの配線だったらいざ知らずヨーロッパ式の13Pの配線は量が多すぎて通せそうにありません。

さて困ったなと思っていたらバンパー取り付け部のパッキンに円い型が付いているのではぐって見たらこの下に穴を見つけました。

調べてみるとバンパーにもはここから一番外側に通じる穴が開いてるし(BMWが何らかの配線をするつもりだったのかもしれません)、幸いトレーラーヒッチにもちゃんと穴が開いています。
(これはパッキンに穴を開けてヒッチを仮置きした時の写真です。)

ラッキー、カーゴルームにつながってるかもと思ってパイプクリーナーを通してみましたが予想したところに出てきません。 残念!
諦めきれずに懐中電灯で穴の奥を照らして調べたらカーゴルームの中の穴から光が見えます、モノコック式フレームの袋になった所に通じていました。
ここからバンパーに開いた穴を経由して電線が通せそうです。
この写真だけでは車のどの位置に穴があるのか分かり辛いですね、この後の写真を見てください。
ただ穴径が小さいのでカプラーに行く全ての電線を通すのは無理なようで少し工夫が必要です。
グラウンドにつながる大きな電線はここを通さずに車外でボディーアースに落とせばかなり電線の量が減らせます。
ということで何とかなりそうなのでここを使うことに決定。

それにしても何でヒッチに穴が開いてるんだろうと思っていましたがバンパーに穴が開いてるので使途不明でも取り敢えず開けてくれてたんでしょうね。
ちなみに前回引き合いに出したDraw-Tite製にはこの穴は準備されていません。
正直、CURT製とDraw-Tite製どちらを買おうか悩んだんですがぶちぶち文句言いながらも結果オーライでCURT製にしておいて正解でした。

ここを使うことに決定はしたものの気になるのが穴のエッジで電線が擦れて被覆が破けトラブルになること。 シャープエッジは怖いですからね。
今以上に電線通路が狭くなりますがトラブルが怖いのでフレキの電線管を通しておくことにしました。
近くのホームセンターに行きましたがフレキの電線管が置いてありません、物色したらエアコン用のドレンホースが使えそうだったのでこれで代用です。

まずはガイドを通さなきゃいけませんが言うなれば大きな部屋の天井に開いた小さな穴と壁に開いた小さな穴を結ばなきゃいけませんが針金でもパイプクリーナーでもうまく行きません。
で、思いついたのがこの方法。
まずは紐の先に鉄製のナットをくくり付けて天井側の穴から部屋の中に落とし、

今度は壁側の穴から磁石を突っ込んでこのナットを引っ張り出します。
これで紐が通りました。
今度はこの紐をパイプクリーナーの先っぽに括り付けて引っ張りパイプクリーナーを通します。


ここまで出来たらドレンホースにパイプクリーナーを通しておいてビニールテープで固定、
 これでパイプクリーナーを引っ張れば、はい、パイプが出て来ました。
 出てきたドレンホースの周りにはエアコン配管用のパテを押し込んで防水し、余分な分を鋏みでチョッキンしておきました。

これで電線を通す準備が出来ました。
さて、どうやって電線のボリュームを減らそうかと思っていましたが船(SB2)から降ろしていたマルチコアケーブルを使えばかなり効果が有りそうです。
ただ問題はこの電線サイズがとっても細いこと。何の表示も無いので良く分かりませんがどうやらAWG22(0.32sq)のようです。
う~ん、電流容量を考えるとちょっと悩んでしまいます。
絶縁皮膜の材質にもよりますが0.3sqだったら3A程度ですからね。
いったいどれだけ流れるのよということで計算してみました。
電線の許容電流は電線の発熱で絶縁皮膜が破壊される値になりますので電圧降下は別にして通電時間が短ければ定格より少し大きい電流を流せます。
テールランプ、車幅灯、ライセンス灯は同じ電線で供給することになりますが夜間走行時は常時点灯しているので負荷的には一番大きいと思います。ただ、この数値を見るとこの細い電線でも何とかなりそうです。
幸い5本の電線が必要なところにマルチコアケーブルの芯線は7本なので負荷の大きな
テールランプ関連とストップランプは2本並列で使うようにすれば十分な余裕があります。
ターンシグナルは1本でも問題なし、バックアップランプは通電時間が短いので「ま、いいか」の世界でしょう。
ということで このマルチコアケーブルを灯火類への電源供給に使うことに決定。

おかげで、走行充電、電磁ブレーキ、グラウンドX2本、都合4本の3.5sqの電線を通すことが出来ました。走行充電の電線は5.5sqが良いと言われますがX3の場合は尻尾にバッテリーがあるので距離が短くこれでも問題は無いでしょう。
MLさんの場合は作業ミスでバッテリーからの電線がつながってなくって走行充電”ゼロ”、これに比べれば大幅改良です。

途中の作業写真は有りませんが電線を通してヒッチの上にバンパーを取り付けました。
ヒッチとバンパーは共締めです。

何のための穴かは判りませんが電線出口の真下にも穴が開いていたのでこれは幸いと電線を折り返しています。この方がカプラーへの配線がやり易そうですからね。

ヒッチを改造したんでマフラーハンガーも元の位置に問題なく取り付けることが出来ました。よしよし。
CURTさん次のお客のために設計変更してください。
ヒッチとバンパーが取り付いたので一区切りですがこれからもっと大変な電気配線が待っています。
取り敢えずの一段落と今後の作業への英気を養うために1杯。









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