エンジンを掛けないとブレーキコントローラーはうごかないのでまずはエンジンを掛けてブレーキコントローラーのノブを押し込んでみると
- X3の右側(ブレーキコントローラーに点灯信号を取ってる側です)のブレーキランプが点灯。
- X3左側は消灯のまま。
- この時にトレーラーのブレーキランプは点灯。
ただこの機能についてはマニュアルにも何処にも記載されていません。
ブレーキがかかったのにランプが点かないと後続車から追突される恐れもあるのでこれはこれでいい機能なんですがX3のほうはブレーキペダルが踏まれてないのに12Vの電圧が逆流してきてランプが点灯するので「何かランプが変」といった感じで異常だと判断してるみたいです。
今回は配線がやり易いのでブレーキ信号をランプから取りましたが 本来であればブレーキコントローラーへのブレーキ信号はブレーキペダルにつながっているスイッチに接続するようにと記載(下図)されています。
言われたとおりにやれば問題解決かもと思いX3のブレーキスイッチの回路を調べてみました。
結果はX3のブレーキスイッチは一般的(機械的)な電気接点ではなく磁力の変化を感じるホール素子を使ったものでペダルの位置が変わることによる磁場の変化でブレーキが踏まれたことを感知するものでした。(スイッチに興味が有る方はこちら)
このためスイッチに流れてる電流はmA単位の微小電流でここにブレーキコントローラを
直接接続したら動かないどころか壊してしまう可能性大。
ここが一般的な接点だったらブレーキコントローラーから12Vが来ればX3とトレーラーの
全部のブレーキランプが働くんですけどーー、残念。
さて、どうしましょう。
X3のブレーキランプを点灯させるのを諦めてトレーラー側だけ点灯させるようにすればX3から怒られずに済みそうなんでこの方法で行くことにしました。
後続車からはトレーラーのお尻しか見えてないんでこれでも問題は無いでしょう。
これだったら解決策は簡単、ダイオードが1個有れば片付いてしまいます。
今まで直接X3のブレーキランプから信号を取っていたやつをこんなふうにダイオードを通して取ってあげればブレーキコントローラーが12Vを送ってきてもダイオードが阻止してくれるんでX3の異常検出は防止出来るし、ランプアイソレーターには12Vが加わりますからトレーラーのブレーキランプはちゃんと点灯することになります。
下がBefore、Afterで赤線がマニュアルノブを押した時の電圧御かかり具合です。
理屈の上ではちゃんと動くはずなんですが念のため仮に配線して動作チェックを行ってみました。
本配線の時にはダイオードを2個の突合せクランプの中に押し込んで配線してしまいました。
後は綺麗に整線して終了です。
これでX3から文句を言われずに済むようになりました。
これできっと電気周りの変更は必要ないだろうということで回路図を綺麗に書き直しました。それがこれ。
え、全然綺麗じゃないって、いや内容を綺麗にまとめてっていう意味で綺麗な図面との意味ではありませんので悪しからず。
備忘録ですから何か必要になった時に自分が解れば要は足しますからね。
MLさんからX3へのバトンタッチで残っているのはトレーラーのバックアップチェーンと緊急ブレーキ用ワイヤーの長さ調整だけとなりました。
それにしてもトラブルが解決したときは気持ちがいいですね、で、一人でにっこりして乾杯。
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