エンジン回りが終わったので今年こそは上架して船底の整備をしなきゃいけません。
で、上げた時に一緒にやりたいのがダガーボードの取り付け。
全開上架した時には取り外したダガーボードの整備が間に合わず耐水合板でダミーを作って取り付けたんですがいつのまにか船底から先の部分が無くなっています。(ダミーの記事はこちら)
このダミーで帆走したことが2度ほど有って快調に走りましたがきっとこの時にダメージを受けて最後の機走時に捥げちゃったんでしょうね。
このSB2のダガーボードは回転可動式になっていて水深が浅い場所とか機走の時にはキールの中に収納できる構造になっています。
これがちゃんと動けば便利な仕掛けなんでしょうが可動式にしたための問題が幾つか有ってこれをどう改良するかが課題になっていました。
問題点を羅列すると
- ダガーボードを回転させるためのピボット軸が喫水線下にあるため船内に海水がリークする。 (これが一番大きな問題)
- フジツボなどが付着すると動かせなくなってしまう。
- 回転させるためのワイヤーがキャビン天井からダガーボードケースまで降ろされているため雨の日にはこの貫通穴からキャビン内に雨水侵入
- ダガーボードはデッキ上のウインチで引き上げるようになっているが重たいためかなりの力が必要
と困ったことだらけ。
これらの問題点解決のためなのか「ひじゅんⅢ」のように後期のノラ26は可動式のダガーボードを取りやめてもっと深いキールに変更されています。
2年前の上架の時に何とかこの問題を解決できないかいろいろと考えてみたんですが結局解決できずに今に至っています。
その時の実現できなかったアイディアはこちら
ボートステーションの松尾さんといろいろ話してたどり着いた結論は「可動式というのが諸悪の根源、固定してしまえば問題解決」という単純な答え。
ま、この案も最初から有ったんですが係船している港の水深が大潮の干潮時だと3mちょい、おまけに定置アンカーからのロープが沢山走っていてダガーボードを下ろした状態で固定してしまうとこれに引っ掛かるおそれも有るんで躊躇していました。
固定式にする一番簡単な方法は以前取り外したダガーボードをそのまま使うことなんですが 今言ったようにあまり深く降ろすと港でロープに絡む危険性が増えてしまいます。
で、妥協案として浅くて横方向に長いダガーボードをくっ付けることにしました。
オリジナルが幅50cm、深さ100cmだったんで面積を同じにして幅100cm深さ50cmとしてみます。
ヨット設計の専門家が見たら目を剥くような方法かもしれませんがレースに出るわけでもないし速度無視のお遊びセイリング程度ですからこれでも無いよりはうんとましでしょう。
前置きが長くなってしまいましたがこんな図面を描いて鉄工所で作ってもらいました。
この図面にある左右の鍔はダガーボードケースに差し込んだ時のストッパーで、装着後に上架した時には船体重量を受ける役割も果たします。
(板厚15mmで描いてたら規格材は16mmとのことで変更しました。)
で、これが出来上がったものを軽トラの荷台に載せてもらったところ。
錆が心配でステンレスで作ったほうが良いかなとも思いましたが松尾さんが「FRPで巻けばあんたが乗ってる間は大丈夫」と言ってくれたんで鉄板で行くことになりました。16mmの鉄板で作ってもらって実測はしていませんが計算上では重量85kg、我が家に持ち帰っても動かせそうにないので鉄工所からボートステーションに直行、松尾さんにFRP処理をお願いして置いてきちゃいました。
これをFRPで巻いてもらって準備が出来た時点で上架となりますが雨が多いときには巻きたくないということで松尾さんから準備OKの連絡待ちです。
あまり遅くなると寒くなっちゃうんですが焦ってもしょうがないし焼酎でも舐めながら待つことにします。
ヨット作業復活ですね。次回長崎訪問までの完成を期待します。JT
返信削除ダガーボード取り付けは松尾さんとこの準備次第ですが機走で良ければ一応今でも船は出せます。
削除ま、機走じゃあまり面白くないんでキス釣りでもしますか。