船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2021/05/13

SB2 シートクッション製作 最終回 やっと出来上がりました

event_note5月 13, 2021 editBy Noriyuki Tomimatsu forum4 comments
さて、どれにするか悩んでいた椅子生地、やっと決まりました。
私の優柔不断も原因の一つですが考慮する項目が多いのも時間が掛かった一因。
色と柄だけではなく、生地の厚み(0.85~1.25mm程度)、同じ厚みでも硬さが違ったり、表面の手触りも違うし、いろいろと考慮しなきゃいけませんでしたからね。
特に今回のクッション製作方法は一切縫製をせず 板にタッカー(大きなホチキスです)で止めるという方法なので折り曲げて重なる部分が発生、最大で5枚が重なる部分が出て来ます。 このため厚みと柔らかさ(=折り曲げやすさ)は重要ファクター、実際、一番お気に入りだった色と柄の物は厚さが1.25mmと最も厚く泣く泣く採用を諦めました。
色については最初はキャビネットと同じ茶系の色がいいかなと思っていましたが 嫁さんが「これも意外といいかも」と言ってた取り寄せたサンプルの中で唯一の緑系の物がだんだんと「これもありかな」思えて来て最終的にこれに決定。

生地が送られてきたので製作にかかります、船に置いていた基板、ウレタンチップスポンジ、オリジナルのクッション、すべてを家に持ち帰りました。

今回のクッションは柔らかいスポンジと少し硬いスポンジの2層構造にするのですが柔らかいスポンジは既存のものを流用することにしています。
オリジナルのクッションから中身を引っ張り出して、

既に切り終わっているウレタンチップスポンジの上に取り出したスポンジを重ねてサイズ調整、
長すぎる部分は切り取り、足りない部分は接着剤で継ぎ足しておきます。中にはこんな継ぎ接ぎも出来てしまいました。
継ぎ足したところは長すぎた部分から切り落とした切れ端を再利用しています。

船首キャビン用の1つはかなりサイズが違うので新たに購入していた高弾性ウレタンスポンジから切り出しました。ただ弾性が少し違うようなので古い方と新しい方に跨って寝っ転がった時にどう感じるのかほんのちょっぴり心配。右側の黄色い奴が新しいスポンジです。

柔らかいスポンジの準備が出来たところでクッションの組み立て開始、先ずは作業台の上に椅子生地を広げこの上に柔らかいスポンジ、ウレタンチップスポンジ、最後はベニヤ板の基板を重ね生地をしわにならないように引っ張りながら板にタッカーで止めていきます。
一人では作業が大変ですが嫁さんが手伝ってくれて順調にいきました。

ここでお叱り覚悟で余談、
以前から使っていたタッカー、アメリカに居た時に購入したものでしたが手持ちの針は鉄製、錆が気になるので針の肩幅を測って同じ幅(10mm)のステンレス製の針を購入しました。で、タッカーに装填してみましたがちょっぴり大きくて装填出来ません。
あれれ、ということでノギスでアメリカで使っていた針と今度購入した針を比較してみると零コンマ数ミリほど違います。 インチサイズなんでしょうがこんなもん同じにしてくれたらいいのにね。 おかげで新しいタッカーを購入する羽目になりました。

Amazonで買ったんですが安い中国製も有ったのに日本ブランドということで少し高いSK11のものを購入、でもアメリカで使っていたものと比べると作りがかなり貧弱です。

本題に戻って、
長手方向の中央部分短い辺の中央部分からタッカーで生地を板に止めていきます。
次に長い辺を生地を引っ張りながらタッカーでバチンバチン、4辺を止めたらコーナーの処理、プレゼントの箱をラップする要領で生地を折り曲げながらタッカーでバチン、折り曲げて何枚も重なると針が基板に刺さる深さが短くなって抜けやすくなるので何本も打っておきます。


4つのコーナーを止めたら完了、コーナーの部分は何枚もの生地が重なるので他の部分より高くなっています。

最初の一つが出来たところで出来上がりの寸法を測ってみました。
包む前のウレタンチップスポンジの寸法より大きくなっていなければ船の中に並べるときに「あらら、入ってくれない」ということは無くなります。
幸い基板のサイズがウレタンチップスポンジのサイズより小さいのと生地を引っ張った時の圧力でスポンジが縮むのでサイズが大きくなることはありませんでした。 良かった。

予定にはなかったんですが裏側はベニヤ板と折りたたんで打ち付けた生地が見えてあまりいい感じじゃなかったのでオリジナルクッションの皮を再利用してタッカーで止めました。

端っこは切りっぱなしだし表面には汚れも有りますがくちゃくちゃの折り曲げ部分とベニヤ板が見えるよりはなんぼかましでしょう。

これで出来上がりということですが出来上がりクッションは今までの物にくらべてかなり重くなりました。
基板に使ったベニヤ板の重量も有りますがウレタンチップスポンジも結構な重量、座り心地、寝心地改善のためには重量増加は致し方無いですね。

ここまで書くと順調に作業が進んだみたいですがさにあらず、SK11製のタッカー、針が出て来ないことがしょっちゅう、そのたびに針の入れ直し、でもまた出て来ない、かと思えば針詰まり、これはねじを緩めて針送りの部分を外すしかなく何度やったことやら。
地べたに投げつけたくなってしまいます。 はっきり言って粗悪品でした。見切りをつけて今度は中国製のものを発注してしまいました。

SK11のタッカーには泣かされましたがそれでも3枚が出来上がったので念のため船に持ち込み様子を見てみます。 全部作った挙句に「あらら」ということにはなって欲しくないですからね。

ちょっときつめですがちゃんと収まってくれました。
座り心地も上々、ただ座った時に中の空気が抜けきれず生地が風船みたいに膨れてしまいます。暫くすると抜けますがしっかり引っ張って張らなかったのが原因なんでしょうか、原因はともかく空気抜きが必要みたいです。
取り敢えずちゃんと入る確認は出来たので持って行ったシートは船に残して帰りました。

家に戻ったら早速「椅子、空気抜き」でググってみたら合皮の場合はベースの板に空気抜きの穴を開けておかないといけないということが判りました。
これは不勉強でしたね、失敗!
ま、このことが判っただけでも船に持って行った甲斐は有りました。

出来あっがった3つは後で対策をすることにしてまだ張っていないクッションの基板には穴を開けておくことにしてΦ20mmの穴をお尻の面積ごとに1開けておきました。
ま、誰のお尻かで面積は違うんでしょうが基準は私です。

あとは同じように作って空気抜き穴の部分は裏側に張った生地を切り欠いています。

全部が出来上がったので船に持っていって設置、すでに持ち込んでいた3つは空気抜きの穴が開いていないので穴あけ予定の場所にタッカーを打ちドリルで穴開けします。 タッカーで周囲を固めていないと生地が引っ張られて変な形に切れてしまいます。
ここで使っているタッカーは後で注文した中国製ですが国内ブランドのSK11より遥かに良く出来ています。



正直、基盤に先に穴開けしたものよりこちらのやり方が簡単で早くきれいな仕上がりになりました。
座ってみましたが一瞬膨れる感じはしますがすぐに元に戻ります、随分違うんですね。

全部のシートを並べたところがこれ、色も全部茶系よりもいい感じになったようです。


冷蔵庫上のシートも上側の写真で分かるように他と同じ高さに出来上がりました。
ちなみに冷蔵庫を使うときにはシートを上げて冷蔵庫のふたを上げます。

シートの上に寝っ転がってみましたが硬さも丁度よくなかなか快適、これで寝袋を常備しておけばいつでも宿泊できます。
あ、お酒も常備しておかなきゃですね。

4 comments:

  1. やりましたねー\(^o^)/。 そのうちに新装祝いを・・終息が待ち遠しいです。ひじゅんⅢでした。

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    1. やっとここまで来ました、あとはテーブルを持ち込むだけですが準備しているテーブルでは4名にはちょいと小さいかなと心配しているところです。飲み会仕様のテーブル天板も準備しなきゃいけないかもしれませんね。

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  2. バイクのシート貼りですね。JT

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    1. たしかに、バイクのシート裏もホチキス止めですね。
      スクーターのシートが破けたら余っている生地で補修してみましょうかね。

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