船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2021/11/27

SB2 トラブルで始まりトラブルで終わった夫婦二人でのセイリング

event_note11月 27, 2021 editBy Noriyuki Tomimatsu forum4 comments
今日の天気予報は晴れ、風は3~4m、これくらいの風なら新米船長でも何とかなりそうということで船を出すことにしました。 今日は嫁さんも付き合ってくれるとのこと。
家からは冷えた飲み物を持ちだし港への途中でマックでハンバーガーを購入。
これで昼食の準備は万端です。

港に着いたら今日は小潮のはずですがいつになく水位が下がっていてバウスプリットの先端は桟橋より低くなっています。
さて乗り込みましょうといつものようにバウスプリットを桟橋の横に寄せようとしたらバキッという音がして先端に取り付けていた両色が壊れてしまいました。 あらら!桟橋にぶつけたようです。 それほど強く当たった感じではなかったのでプラスティックが劣化して弱くなってたんでしょうね。 やれやれまた物入りかということでちょっとがっかり。


悔やんでても仕方がないのでお弁当を積み込んで出発、出発前にオートパイロットはセットしておきました。 今日は帆のセッティングは港を出た所でやることにしました。
船を走らせ始めると予報よりもかなり強い風が吹いているようで結構波が高く白波もちらほら。
いつものように赤灯台の手前の突堤内側で帆をセットします。
今日は思ったより風が強いのと嫁さんも乗ってるので大きくヒール(横方向の傾き)して怖がらせてはいけないかなということで最初からワンポイントリーフ(帆を一段階小さくする)のセッティングとしました。

セッティングが終わったら突堤の影から機走で船を出し外に出た所で帆走開始。
C-Mapを走らせていなかったのでここからTrack記録開始です。

リーフしているとはいえクローズホールドでは結構なヒールで、速度的には4.5ノット近辺で走ります。フルセイルだったらもうちょっと早いけどもっと傾くんでしょうね。
しばらく走ったところでお弁当タイム、走りながらでは落ち着けないのでヒーブツー(帆を張った状態で船を止めること)で船を止めます。 今日みたいに風が強い中でのヒーブツーは初めての経験、船はヒールした状態ですが傾きが一定で揺れも少なく割合リラックスできます。最初はデッキで食事を始めましたが風が冷たいのでキャビンの中に移動、ゆっくりハンバーガーをほおばりました。 あまり美味しそうな顔してませんね。

よめさんは何やらスマホで調べもの。

ヒーブツーで船を止めてるとはいえ風で横流れしていますからのんびりしていたら結構な距離を流され定置網の近くまで行ってしまいました。
これはやばいということでエンジンを掛けて安全な位置まで移動して再度帆走開始。
ヒールしながら4.5ノット近辺で走ります。


二島の方に行きたいと何度かタック(登り方向での方向転換)を行いましたがそのたびに失敗、速度が落ちてしまい挙句の果てに元の方向に流されてしまいます。 へたくそー!
う~ん、何が悪いんでしょうね。
今日の航跡で小さくグニャグニャ曲がっているところはタック失敗の跡です。

暫く二島方向に走ってみましたが辿り着けそうもなく帆走での二島回りは諦めて帰港することにしました。
帰りは追い風、ウィスカーポール代用のボートフックを試してみます。
なかなかいい感じで働いていましたがこの後ツイストロックが圧力に負けたのか縮んでしまい落っこちてしまいました。ツイストロックをしっかり締めないといけないようです。
ウィスカーポールの有り無しでどの程度スピードが変わるのか測定してみたら良かったんですがそこまで気が回りませんでした。

このまま追い風で赤灯台の内側まで帆走してここでセイルを下します。
セイルを片付け終わったら港の中へ、さて今日は風が強いので無事着岸できるんでしょうか、ちょっとドキドキ。
狭い港の中に入ったらデッドスローにして少し風上から係船場所に進入、両側のブイの中に頭が入ったところでボートフックで桟橋を掴もうと船首の方に回りましたが船足が遅すぎたのか桟橋までたどり着きません。
あわてて船尾に戻りましたが風に流されて奥側の漁船の方にどんどん近づいていきます。
ついには船首の方も流されてお隣のボートも通り越してその先に係留してあるヨットまで流されてくっついてしまいました。 
やれやれ困ったことになりました、一体どうやってこの状況から脱出すればいいんでしょうね。 写真を撮っていれば状況が分かり易かったんですが余裕がなくって。
一番困ったのがバウスプリットを下側に引っ張っているワイヤーが奥側ヨットのエンジン、それもよりによってラッチのような爪のある部分に入りこんでしまい外れなくなってしまいました。

工具も持ち出し四苦八苦して何とか外すことが出来ました。引っ掛けたいときにはかかってくれず、引っかかって欲しくない時には引っかかる、トラブルってこんなもんなんでしょうね。
やっと外すことが出来た所で船を一旦このヨットの隣に引き込んでエンジンを掛けて後進で脱出、近くに何本も張られているアンカーロープの巻き込みが心配でしたが無事脱出出来ました。 やれやれです。

今考えればお尻が流れ始めた時に舵を切って前進に入れれば良かったような気もしますがロープの巻き込みも怖いですからね。

脱出できたところで再度接岸チャレンジ、今度は速度をちょっぴり早めにして係船ブイの中に進入、やっと成功。
何時になったらちゃんと接岸できるようになるんでしょうね? 係留場所替えるのが手っ取り早いのかもとも思ってしまいます。

ま、なにはともあれこれが今日の航跡、同じところを行ったり来たり、一体どこ行きたかったのって感じですね。

家に帰り着いたら嫁さん「風が強い日は船出したら駄目ね」だって。
きっと帆走途中のセイルワークより最後の着岸失敗が応えているようです。
早く上手にならないとお付き合いしてもらえなくなりそう。
やれやれということで二人仲良くお疲れ様の1杯となりました。

<おまけ>
嫁さんがキャビンの床を拭いているのでどうしたのか尋ねたらシンクから海水が飛び出してきて床を濡らしたらしいとのこと。シンク内に残った水を舐めてみるとしょっぱいので確かに海水です。
今日は船体が波をたたくシーンが多くあったのでそのたびにシンク排水用のスルハルから逆流して飛び出したようです。
シンクには水を溜める為の蓋もあるんですがそれも吹き飛ばしたようで何らかの対策をしなきゃいけません。
みなさんどうなさってるんでしょう?



4 comments:

  1. お疲れ様でした。操船、奥行き深く空とヨッとでそらょっと、とはいきませんね(失礼)JT

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    1. 風の中の着岸、何度やっても難しいですね。
      舵が効く速度だと岸壁にぶつけそうだし、遅いと風での流れが大きいし、ペラを回した状態でブイの所を通過するとロープを巻きこんじゃうしーー。
      嫁さんが言うように風のある日は乗らないとなるとヨットじゃなくなるし。
      何かいい解決策ないもんでしょうかね。

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  2. いい訓練なさってますねー🎵私なんぞ、150回越えても(プロの船長経験除く)似たようなものです。要は、その条件で出入りできるか?という判断力の向上(状況と実力の)を待つばかりです。物理的に絶対に無理な場合もあるのですし、あの時津のバースは条件厳しいし。著名なヨット乗りのかたは、習熟の基本を200回の出入りが目安と書いてらっしゃいました。私の場合はまだ途上です。合理的なTomiさんならもっと早いと思います。それにしてもパートナーさんとキャビンランチ、いいね!です。ひじゅんⅢでした。

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    1. 200回の出入りですか、まだまだ1/10以下ですね。
      状況に応じたラダーとスロットルの操作が考えることなく出来るようにならないといけませんね。
      嫁さんはちょっぴり大変な思いをしたようで次回同乗してくれるのはいつになることやら?

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