船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2022/03/06

SB2 寒の戻りの中セイリング(長崎空港往復です)

event_note3月 06, 2022 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
昨日、「明日船出す? 出すんだったら弁当作ってあげる」との弁。 天気予報を確認すると晴れ、4m/s、ただ今日より気温は6度も低く寒くなるとのこと。お天道様が出てれば日向ぼっこできるし、ということで船を出すことに決定。

今日になって朝から天気予報を再確認すると風の予報は5m/sに変わっていて窓から見える丘の頂の竹林も大きく揺れています。ちょっと躊躇する気持ちも起きましたが港まで行って様子を見ることにして家を後にしました。 はい、当然嫁さんが作ってくれたお弁当持参です。

港に着いて最初にしたのは風速の確認、風速計で測ると4~4.5m/s程度。ま、何とかなるでしょう。
最近ルーチンになってきたように港でジブをセットして赤灯台の傍まで行ってメインセイルのセット、港でセットするとブームに縛り付けなきゃいけないのでこれが面倒でセット即引き上げが出来るようにこうやっています。
今回は赤灯台の中でセイルをセットするだけにして赤灯台から出た所で全部のセイルを一気に上げてみようとメインセイルもガフにぶら下がった状態で機走で出てみましたがこれは大失敗、風にあおられてガフは頭の上を行ったり来たりするしぶら下がったメインセイルが目隠ししてくれて前は見えなくなるしで大変な思いをしました。

赤灯台の外に出た所で船を風に立てて(真向いから風を受けること)全部の帆を上げエンジンを止めましたが帆走開始の時のはいつも思うような方向に走り出してくれず四苦八苦します。 帆を上げた後行きたい方向に機帆走で走り進路が落ち着いたところでエンジンを止めるのが正解なんでしょうかね?
ま、四苦八苦はしましたが走り始めたので長崎空港を目指します。
まだ帆走だけでの長崎空港往復は実現したことが無く、今日の風だったらアビーム(横からの風)で往復とも走れそうということでのチャレンジです。

タックを2度ほど繰り返して崎野の鼻を交わして堂崎へ向かいます。ここは残念ながらアビームとはいかずクローズドホールドでの上り、この辺でお弁当にしたかったんですがオートパイロットに任せてみても今日の風には太刀打ちできないようで風上に切りあがってしまいなかなか進路が安定しません。
この船、風が強いと風上側に勝手に上る癖が強くって当て舵をしないと真っすぐ走ってくれないんですがオートパイロットでは上手く対処できないようです。
仕方が無いのでお弁当は後回しにして暫くはステアリングを握って堂崎まで。
結構ヒール(横傾斜)はするのですがスピードは4ノット近辺。

堂崎を回ったところからは空港まで真っすぐ、やっとアビーム近くでの走りになりました。
ジブとメインセイルを少し開いてオートパイロットに舵を任せて遅い弁当タイムとなりました。 もぐもぐしながらC-Mapを見ていましたが空港近くでは5ノット前後で走っていました。

C-Mapの速度表示は船の揺れの影響でころころ変わるので真の値が読みづらいですね。

そうこうしているうちに長崎空港の南側誘導灯に到着、


管制塔からは「あの船何やってんだ」なんて見られていたかもしれませんね。

誘導灯の近くで飛行機待ちをしようとヒーブツーで船を止めましたが風が強くって横流れがひどいので飛行機を見るのは諦め、方向転換して帰路に付きました。

帰りはちょっぴり追い風気味のアビーム、暫くはオートパイロットに任せてドジャーの中でお弁当の残りを頬張ります。 風が冷たいのでドジャー様様です。
今日のお弁当は嫁さんお手製照り焼きチキンサンド、美味しくいただきました。

お弁当が終わった後も暫くドジャーの中で風を避けていましたがオートパイロットではどうしても風上側に進路がずれてしまうので舵輪を握っての操船となりました。
舵輪を扱うときには座った状態では扱いづらいのでどうしても立った状態での操作になってしまい疲れます。 ティラー仕様に戻しちゃおうかと思ったりもします。

堂崎を回り崎野の鼻の方へ進路を向けたあたりから速度が上がり5.5ノットオーバー、この速度になるとプロペラの連れ回りの音と振動が大きくなってうるさいです。
クラッチをつなげば静かにはなるんでしょうが抵抗が増えて速度は遅くなるんでしょうね。
今回は試してみませんでしたが次に機会があれば試してみることにします。

崎野の鼻を回ったところからは追い風で赤灯台の中へ、ここで帆を下ろして長崎空港帆走で往復の目標クリアーです。
残すは港へ向かい緊張の着岸、5m/sの横風での着岸で風での横流れと桟橋への進入速度のバランスがうまく取れずに2度やり直し3度目で無事着岸出来ました。
いつになったらふんふんと鼻歌交じりで着岸できるようになるんでしょうね。

今日の航跡はこれ、

ちなみにこちらはC-Mapのルートプランと重ねたもので意識して走らせたわけではないですが結構良く重なっています。

今日は退屈しない面白い走りでしたがほとんど立ちっぱなしでその分疲れました。
風も冷たかったので体も冷えているし家に戻ったら即心芯から温まる飲み物タイムとなりました。

<追記>
この記事をアップした後にセイリング時にはクラッチを後進に入れておくことという記事をみつけました。連れ回りするとギヤを痛めるからとのことらしいですし固定したほうが水の抵抗は逆に小さいからなんだとか?
本当なんでしょうかね? 皆さんどうされていますか。

2 comments:

  1. ひじゅんⅢ2022/03/08 8:08

    またまたいい航跡を残されましたねー。しかも長航程、空港まで!私はこの朝久山港まで行ったんですが、沖の白波と風の冷たさに尻込みして出港中止、撤退しました。Tomiさんの判断の良さ、コース取りの良さ、操船のうまさ他多々に感服しました。論理的な判断があるから上達も早いのでしょうね!小浜レースが実施されるといいですね。ひじゅんⅢでした。

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    1. 本当にこの日は寒かったですね。ず~っと舵輪を握って立っていたので余計に寒かったです。
      操船についてはまだまだ練習中、こらなんでそっちに行くのよっていうことがしょっちゅうです。

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