今日は雨でテニスはお休み、船内の作業だったら出来るだろうということでセルモーターの交換とPSSからの海水飛散の対策をやってみることにしました。
先ずはセルモーター、接続されている電線を外し上下2個のナットを緩めて古いセルモーターを取り外しました。
チャカチャカっとやってしまったので途中経過の写真が有りません。
取り外すときにセルモーターの尻尾がオルタネーターに当たって外せないのでオルタネーターの止めねじを緩めて持ち上げています。
作業に入る前にはエンジンルームの床をオイルで汚さないように新聞紙を広げています。結構オイルがこぼれたのでこれは正解でした。
取り外した後は新しいセルモーターを取り付ける番です。
取り付ける前に何気なくスタッドボルトを触っていたら、あれ、指で回せるくらいゆるゆる。 ひょっとしたらこれが原因でパッキンの締め付けが緩んでオイル漏れが起きてた?
ナットを締め、電線をつないで取り替え完了。
いまさら悩んでもしょうがないのでダブルナットをかませてスタッドボルトを締めておきました。
取り付けナットは手元に緩み止め付きのステンレスナットが有ったのでこれを使います。
振動が大きいエンジンですから少しでも安心の種がほしいですからね。
オイル漏れの原因が何だったのかどうかは別としていつ壊れるかと心配続きだったセルモーターを取り替えてなんだかほっとしました。
もう一つはPSSからの海水飛散対策。
(PSS=Packless Sealing System:圧力をかけたスリップリングで回転するプロペラシャフトの防水をする仕組み)
PSSの上に掛けていたカバーを見ると大量に水滴が付いていて周囲を良く見るとエンジン本体まで飛び散ったようです。
PSSの上に掛けていたカバーを見ると大量に水滴が付いていて周囲を良く見るとエンジン本体まで飛び散ったようです。
この大量の水滴は久山港から荒れた海の中を帰った時に飛び散ったものですがほとんどエンジンは回すことなく帰りましたからシャフトの回転如何にかかわらず海が荒れてるとPSSのスリップリングの所から吹き出すようです。
事実凪の海をエンジンで走った時にはほとんど飛散は見られません。
船が波でどったんばったんやってる時に船尾が水を叩く衝撃で圧力が上がってシール部分から噴水のように飛び出すんでしょうね。
停止時とか静かな海での走行時には水漏れは無いのでシール部分のすり合わせには問題は無さそうなので対策としてはスリップリング部分の押し圧を増やすしかありません。
方法はベローのスタン チューブ側の位置を変更するだけです。
Beforeの写真が有りませんのでエンジンオーバーホール後に再搭載した時に撮った写真で代用、赤で示したところがそれです。
この時にいい加減に止めたのでベローの圧縮量が足りなかったのかもしれません。
ホースバンドを緩めて止水のために巻いていた自己融着型のシリコンテープを剥がすと当然ですがじょぼじよぼと海水が入ってきます。
以前だったら慌てて作業を行ったところですが今回は落ち着いてゆっくり作業、自動起動のビルジポンプも付けていますからね。
ベローのお尻をスリップリング部分から海水が出るところまで後ろに引いて自由長を測り、この位置からベローのお尻をぎゅ~っと押し上げて上の方をホースバンドで仮止め、圧縮量は同じ製品かどうか判りませんがサイトで見つけた値を参考にして15mmほどとしました。
この後尻尾に自己融着型シリコンテープを巻いてその上からホースバンドで締め付けて作業完了。
作業前はシール部をギューッと引いた時の最大開きは10mm以上ありましたが作業後は6mm程度になりました。
これでスリップリング部分の押し圧はかなり大きくなったと思いますが効果のほどは次にどたんばたんする海で走ってみるまで判りません。
これでも飛び出すようであればスリップリング部分に飛散防止のカバーを掛けるしかありませんね。
ここんとこエンジン周りのトラブルが続きましたがこれでしばらくノートラブルであってほしいものです。
やれやれお疲れでしたということと今後のノートラブルを祈念して1杯やることにします。
交換したセルモーターは整備して予備品ですかJT
返信削除このセルモーター、5,6回分解して楽しませてもらいましたが もう出番は無かろうということで金属回収業者に持って行こうかなと思っています。
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