船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2022/10/26

SB2 異音の原因? エンジンマウント取り付けボルトの緩みと締め付け方法変更

event_note10月 26, 2022 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
久山港での船飲みからの帰りに気になってたプロペラ回転に同期した異音の原因、帰港した直後にプロペラシャフトを手で回した時にギアボックス内から音がするのを確認していたのですがギアからなのかベアリングからなのか切り分けが出来ないか再度調査することにしました。
ギアボックスの中が原因であればオイルを抜いてファイバースコープを突っ込めば何か判るかもしれないとオイルチェンジャーちょスコープを持って船へ、

じつは今日までの間にヤンマーさんにギアとかベアリング類の在庫を問い合わせてみましたがベアリングは在庫有り、ギアは生産中止で在庫なしとのこと。
もしギアの損傷ということであれば修理不可能になってしまということでちょっぴり憂鬱。

先ずは音の再確認からということでエンジンルームの中に潜り込んでプロペラシャフトを慎重に回して みました。帰港した直後にも回してみたんですがこのときはキャビン側から上半身を熱いエンジンの上に乗りだしての調査でしたからね。

慎重に同じ速度で回してみるとそれらしい音は聞こえません、ただ動かしはじめとか回転方向を変えるときにはカタンという音はしますがこれはギアのバックラッシュ(隙間)の影響で歯車同士が再び接触する際の音のようです。この音であれば問題は無し。

ただここに潜り込んで気づいたのがギアボックス側エンジンマウントの周りに落ちている黒い粉、エンジンマウントをエンジンベッドに取り付けているボルトを触ってみるとゆるゆる、あれなんで?


指を突っ込んでナットを確認しますがナットの感触がありません、かといって上に引き抜こうにも何かが邪魔して抜けないしーー。
せっかくファイバースコープを持ってきているのでこれで覗いて見るとナットがエンジンベッドにめり込んでいます。



エンジンベッドは木材の上にFRP加工がされていて下側は木材に塗装を施しただけですからエンジンの強烈な振動に負けて木材がすり減ってしまったんですね。
ここは以前にもボルトが緩んで緩み止めナットを使って締め直しを行ったんですが下が柔らかかったのであまり効果が無かったようです。
ついでにもう1本のボルトも見てみるとこちらにはナットが付いていません。 あれ?
指で探ってみたら下に落ちていました。
使っていたのがこのスプリングで動きを押さえるタイプの緩み止めナットですがYCの強力な振動に負けたのかスプリングがへたって指で回せるほどにゆるゆるになっていました。

さてどう復旧しましょうということで考えたのがこの形、

大径のワッシャーで陥没を防ぎ、ボルトを下から通してナットを上側で締めることで緩みを発見しやすくする方法です。
ただ下側の空間が狭すぎて指ではボルト穴に差し込めないので糸で上から引っ張ってみることにしました。

ボルト穴に小さな鉄のナットを通して磁石でくっ付けて引き出します、

この糸の先をボルトに縛り付けて引っ張り出せば後はナットを締め付けるだけ。

と書けば超簡単に行ったように見えますが実はさにあらず。
上の写真で撮ってた大きいワッシャーは一部がエンジンベッドと干渉するためこんなふうにカット。

四苦八苦した後にやっと出てきてくれたのが先ほどのの写真です。

出てきたところにスプリングワッシャーと緩み止めナットを使って締め付けます。
今回使ったのはねじ山の形状で緩みを押さえるというもの、或る程度締まっているうちは緩まないようですが一旦緩むと手でも回せてしまうので不安もありますが前回のものよりは良さそうなので使ってみました。 


締め付け終わったのがこちら、下には大きな平ワッシャーが入ってるので強く締めても問題は無いはずということで適正締め付けトルクは無視して目いっぱい締めこみました。

こちらは左舷側のエンジンマウントですが右舷側も同じ問題が有るだろうということで予防措置で同じやり方に変更、
ただ、糸を使うのが面倒になって何とか指で押し込めないかと試してみたんですがこれが失敗、なかなかすんなりとボルト穴に入ってくれずそうこうするうちに指から落ちて取ろうにも指が届かないところに行ってしまいました。 フックなどの物を突っ込んで回収しようと試みるたびにトンネル(エンジンベッドは前から後ろまでトンネル状になっています)の奥の方に移動して状況は悪化する一方、家からパイククリーナーを持ち出して反対側に何とか 押し出しやっと回収出来ました。この回収作業だけで2時間近く費やして疲れ果ててしまいました。 やれやれ。

最後のボルトは下側に差し込めるほどのスペースが無く下から差し込むのは諦め、やむを得ず1本だけ上から差し込みとなりました。

これだと目視だけでの緩みの確認は難しいので時々スパナを当てて緩みのチェックが必要です。

結局4本のねじを締め直すだけで一日1本合計で4日もかかってしまいました。
ほんと、この場所手も体も入れづらく作業がし辛いんですよね。
これで異音が無くなってくれれば良いんですが結果は走らせてみないと判りません。
お天気のいい日に船を出すことにして今日はここまでです。 あ~疲れた。



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