前回までは実験回路でワニ口クリップで接続していましたが そのままでは船の上で使いづらそうなのでケースに入れました。
ケースは名紙が入っていたプラスティックの箱です。単3の電池はこの中に入ってくれないので006Pの9Vに変更、接続用のスナップも買ってきました。アンテナとテスターも接続と切り離しが簡単に出来るようにコネクター用のピンを接続しています。
回路のほうは接続スナップが誤って逆に接触したときに壊れないように電源にダイオードを追加、また電源電圧が6Vから9Vに変わったのでバイアス調整の範囲を広げるように定数を変えました。ここまで準備したらどうしても実際に船外機で実験をしたくなるのが人情。船外機を引っ張り出してテストをして見ます。エンジンを掛けてアンテナを近づけてみると、どうやら船外機のほうがバイクに比べてスパークプラグからのノイズが大きいようです。
海の上で使うので規制がゆるいんでしょうかね。
エンジンカバーにくっつけずハンドルにアンテナをぶら下げた状態でも信号を拾ってくれます。
テスターに表示される周波数は30hz近辺、どうやら予想通りにこのエンジンは捨て火をしているようです。 そうすると回転数は30x60=1,800rpmになります。 小型のエンジンの一般的なアイドリング回転数でしょうね。
アクセルをあおって回転数を上げるとLEDの点滅が不安定になってしまいます。 LED表示が不安定になるときは本来であれば連続点灯になるべき回転数でもトリガーが掛からずに断続的にしか光ってくれません。
どうもプラグからのノイズレベルが高くなりすぎてリセットが誤動作してしまうのか、逆に回転数が高くなると放電が弱くなってトリガーが掛からなくなってしまうのか、のどちらかのようですが判断がつきません。
とりあえず周波数が高いノイズが飛びつかないようにタイマーICのトリガー端子に100pfを追加、同時にバイアス電圧を上げて少し感度を下げたら安定して動作するようになりました。
ただし感度を下げたので写真のようにエンジンヘッドがある部分にセットしないといけません。
安定して動作するようになったので回転を上げてみましたがあまりにうるさいので70hz=4,200rpmくらいで止めときました。
この続きは海の上でやることにします。
でも、春はまだまだ先ですねー。