船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。
暑い!!!!!! 船の中はもっと暑い!!!
もうすぐ私の愛車スズキ・キャリーの車検、今日は雨の予報だったのでSB2はお休みにしてキャリーの車検前点検整備をやっておくことにしました。
あまり走行距離は伸びていないので何もせずとも車検はパスするとは思いますが点検整備は持ち主の義務ですからね。
先ずはブレーキ周りから、ブレーキシューのチェックとブレーキオイルの交換を一緒にやることにします。
ブレーキオイルの交換手順は日産ディーラーでサービス工場長をやっていた義弟がしっかり教えてくれました。
使うブレーキオイルはMLさんに使ったベンツ純正の残り、少し年数が経っていますがしっかり蓋をしていたので大丈夫でしょう。
最初はマスターシリンダーに一番近い右前の車輪から始めます。
ちなみに教わった順番は(右前、左前、右後、左後)
ジャッキアップしてタイヤを外し、これでブレーキキャリパーが見えますので残りの厚みをノギスで測定、7.1mm、まだたっぷり残っています。ボールジョイントブーツ、ドライブシャフトブーツなどの目視チェック、ひび割れなども無くまだ健康です。
点検が終わったらブレーキオイル交換に移ります。
ブレーキオイルのニップルに付いてるカバーを外してブレーキオイルキャッチタンク(正式名称は知らないので取り敢えずこう呼んでおきます)からのホースを接続します。
キャッチタンクは炭酸水ペットボトルを利用し、蓋にホースが通る穴と空気抜きの小さい穴を開けて自作しました。
ホースを接続したらブレーキペダルを踏み踏みしてリザーバータンクの液面と出てきたブレーキフルードの色を確認、リザーバータンクに新しいブレーキオイルを注ぎ足して出てくるブレーキオイルが綺麗になるまで踏み踏みを繰り返します。
で、ここで最初の失敗に気づきました。キャッチタンクにつながるホースはピンク色の耐油ホースを使ったんですがこれだとホース内のオイルの色が判りません。
幸い手元に同じサイズの透明なビニールホースが有ったのでこれに交換しました。
ただビニールホースは伸縮性があまり無いのでニップルには差し込みにくいです。ホースの抜き差しをするときにブレーキオイルが床に落ちるのでオイルパンの中でやることにしました。
同じ手順を左前車輪でも繰り返し、終了したらマスターシリンダーに近い右側後輪へ移ります。 後輪はドラムブレーキなのでブレーキシューのチェックをするにはドラムを外さなきゃいけませんがハブの部分が錆などで硬く締まっているので手で引っ張ったくらいでは外れてくれません。
なので、タイヤを外しドラムが出てきたら木槌でドラムの周囲をゴンゴン、鉄のハンマーを使うときは当て木をして直接ドラムは叩かないようにします。
これで錆た部分を緩めておいてドラムに準備してあるねじ穴にボルトを差し込んで締めていくとパキッという音がしてドラムが外れてくれます。
ドラムの中はブレーキシューが摩耗した粉で汚れているので清掃をしてノギスでシューの残量をチェック、4.1mmまだまだ十分です。(写真を撮ったつもりだったんですが有りませんでした)
さてブレーキオイルの交換作業と思ったら あら、ここにはオイル抜きのニップルが有りません。
左側後輪へのブレーキオイルは右側後輪を経由して行ってるので左側でまとめてオイル抜きしてねということになっているようです。
抜いた古いブレーキオイルは穴の開いていないペットボトルの蓋をして後で燃えるゴミとして廃却することにします。
ブレーキオイル交換が終わったので今度は冷却水(LLC)の交換です。
実はキャリーの冷却水を交換するのは今回が初めて、前回の交換は車を買ったディーラーでやってもらいました。
整備作業マニュアルが有ればいいんですが車に付いていた取扱い説明書にも整備手帳にもLLC交換の詳細は載っていませんでした。
唯一マニュアルらしきものは車に貼られているこのステッカー、冷却水注入の時の手順が書いてあります。
冷却水が落ちてこなくなったところでドレンコックを閉めて新しい冷却水を補充。ラベルに従ってラジエータの口まで入れてエンジン側エア抜き。このエア抜きスクリューはとっても分かり辛いとこに有って見つけるのに苦労しました。ワイヤーハーネスの下側で隠れん坊してます。
ネジを回してエアを抜きますがエアは出てこずにすぐに冷却水が出て来ました???折角入れた新しいLLCがもったいないのですがもう一度抜きなおすことにしました。
先ずは前回と同じように空気抜きを閉めたまま抜いてみます。
出てくる冷却水が止まったところでエア抜きを開けてみると空気を吸い込む音がして同時に冷却水も再び出て来ました。
やはりエア抜きを開けておかないといけなかったようです。これが2度目の失敗。
出来ることならラベルに抜くときの注意書きも加えて欲しいですね。
よしこれで全部抜けたはずだということでLLCの注入再開、
ラベルには注入はタンクから行うようにと記載されていますがこれが曲者、タンクからラジエータに行くのに時間が掛かるのでタンクに入れた量が多すぎるとラジエータの口から溢れ出してしまい止める術がありません。しっかり溢してしまいました。
ラジエータの口からLLCが見えてきたらタンクはFULLの位置までにして後は直接ラジエータの口から注入するほうが良さそうです。失敗その3です。
ラジエータの口まで入れたらエア抜きエンジン側のエア抜き、今度は前回と違って空気が抜ける音がします。
エアが抜けたところで一旦閉めてまたラジエターにLLCを足してまたエア抜き。
これをエア抜きからLLCが出てくるところまで繰り返すんですが3度目のエア抜きをしようとしたら既に床にLLCがこぼれていました。 失敗その4です。
2度目の時にちゃんと閉めてなかったんですね。 ま、これでエアは完全に抜けたでしょう。
あとはエンジンを回して最終確認ということでエンジンを掛け前に回ったら大量のLLCが流れ出ています。
なんと最初に外したヒーターのエア抜きホースを元に戻すのを忘れていました、ドジ。
慌ててエンジンを止めましたが床一面緑色になってしまいました。やれやれ。
こぼれたLLCはキッチンペーパーなどに吸わせてゴミ袋に回収しました。 失敗その5です。
失敗の連続でしたが一応LLC交換も終了。
アンダーカバーを取り付け、フロントグリルを取り付けます。 プッシュリベットは取り外しの時に壊れていたのですべて新しいものと交換しておきました。
今回しっかりお勉強したので次回はアンダーカバーを外すだけでLLC交換できそうです。
次回のために手順をまとめてみました、同じキャリーを持ってる人はこれをチェックリストにすれば私みたいな失敗はしなくて済むはずです。
1、アンダーカバーを外す
2、ヒーターエア抜きホースの上側を外す
3、冷却水ドレンプラグを外す(ここで冷却水の排水が始まる、ゆっくり抜くには外さずに緩めただけの方が良いかも)
4、ラジエータキャップを外す(外すとドッと出てくるので受け皿に注意)
5、排出される冷却水が少なくなった来たらエンジン側エア抜きスクリューを緩める。(再び冷却水が出てくる)
6、冷却水の排出が止まったところでドレンプラグを取り付けて締める。
7、エンジン側エア抜きスクリューを閉める
8、冷却水をラジエータの口の部分まで注入(冷却水タンクから注入する場合は1度に沢山入れ過ぎないこと。)
9、エンジン側エア抜きスクリューを緩めてエアを抜く。
10、エンジン側エア抜きから冷却水が出てくるまで7~9を数回繰り返す。
11、規定量の注入が終わったらヒーターのエア抜きホースを元に戻す。
12、ラジエータキャップを閉める。
13、冷却水ドレンプラグの締まり具合を再確認してアンダーカバーを取り付け
14、終了
LLC交換も終わり最後にエンジン回りのベルトの張りなどをチェックして点検整備完了です。
一通り作業が終わったので後片付け。
大物は抜き取ったLLCとブレーキオイルのゴミ出し準備です。
以前MLさんのLLCを捨てるために買っていた吸水凝固剤(CP-1)の残りを使って固めようと思いましたが十分な量が無かったので 半分は凝固剤で固め 残る半分はシュレッダーに溜まっていた紙くずに吸わせて捨てることにしました。
吸水凝固剤でLLCを固める試験を以前記事にしていますので興味ある方はこちらをクリックしてください。
両方とも2重にプラスティックバッグを使い段ボール箱に入れておきました。
ブレーキオイルは量が少ないのでペットボトルのままでもいいかなとも思いましたが念のためおが屑(卓上丸鋸を使った時に出るやつを捨てずに取ってあります)に吸わせてLLCと同じ箱に入れました。LLC、ブレーキオイルは下水などに流さずきちんと処理しましょうね。
最後にLLCを溢してしまった床をモップで綺麗に水拭きして一連の作業終了です。
失敗がてんこ盛りで苦労しましたがこれで車検前点検整備終了です。
車検までには整備点検記録簿の記入をしなきゃいけませんが1杯やりながらぼちぼちやることにします。 あー、疲れた。
梅雨の雨に邪魔され、ブロック交換に割り込まれ、夏の暑さに邪魔され、でなかなか先に進まないギャレーの改修。
このままではいつ迄たってもここでの宴会が出来ないということで頭に汗止めのタオルを巻いて作業再開です。