調べてる中で遊転という言葉が出てきて連れ回り状態は空転とは呼ばず遊転と呼ぶらしいです。
プロペラ固定時と遊転時の抵抗の差を記述したサイトがなかなか見つからなかったのでプロペラのことはその道の専門家に聞くのが一番だよねということでナカシマプロペラさんに電話で尋ねてみました。
結果はやはり遊転させた方が抵抗は少ないとのことで両頭船(短距離の渡し船など前後にプロペラを持つ船)は使わない方のペラは遊転させているそうです。
自分の経験でもプロペラを固定したら速度が落ちた経験が有るよねと自分のブログを探したら2年10ヶ月ぶりのセイリングのなかでちょこっとだけ固定して速度の変化を見ていました。
この中では5.5ノットが5.1ノットまで落ちたと書いています。
その後もしつこくネットをほじくって見つけた模型飛行機用のプロペラに関する記事ではゴム動力の模型飛行機は滑空状態の時は折りたたみプロペラが普及する以前は空転させることで空気抵抗を減らしていたとのこと。
(余談ですがゴム動力模型飛行機はかなりマニアックな世界みたいでプロペラだけでもいろんな試みがなされているようです。)
これらのことからやはりプロペラの抵抗は遊転させた方が少なくなるというのが本当で 帆走時にギアを後進に入れてプロペラを回らなくしてしまうというのは抵抗が増えるのには目をつぶってでも駆動系の余計な消耗を避けるためというのが正しい理解みたいです。
ただ遊転状態の方が抵抗は少ないとは言っても結構な抵抗になるらしくそれが嫌な人はフォールディングプロペラとかフェザリングプロペラを使いなさいということなんでしょうね。
じゃSB2はどうするのよということですが この船はレースが出来るような船でもないし、基本のんびりセイリングが中心の船なのでプロペラ交換は選択肢の中にありません。
有る選択肢は止めるのか遊転させるのかのどちらかですが連れ回り時の振動と騒音を考えると速度低下がそれほどないのであれば止める方向で考えることになると思います。
有る選択肢は止めるのか遊転させるのかのどちらかですが連れ回り時の振動と騒音を考えると速度低下がそれほどないのであれば止める方向で考えることになると思います。
以前試しに固定してみた時には真剣に比較したわけではないので次の機会にでも実験してしっかり比較して判断したいと思います。
風力発電の風車が台風時に回転しないようにする可変ピッチプロペラみたいな可変ピッチスクリューですか。JT
返信削除フォールディングプロペラは回転しない時にはばねの力で手のひらと手のひらを合わせたような形に合わさって水の抵抗を減らすもので、フェザリングプロペラは可変ピッチプロペラとは違いますが回転するときには設定した角度になり停止状態では進行方向と平行の向きになり抵抗を減らすようになっています。
削除素晴らしい「考察」に感服いたしております。私はヨットはアマでありましたのでそこまで考えたことはありませんでした。
返信削除たかだか5ノット近辺でのペラの抵抗なんてフジツボの数個にも満たないだろう、なんて浅はかでした。昔乗ってた船は全部可変ピッチのフネだったし、そもそも動力船でこんな問題は原則起こりません。ただある調査船には「遊転止め」が付いていました。錨泊係留しつつ観測を継続する場合に、潮流でペラの遊転が起こるのを防ぐためです。意図しない遊転でシャフトの潤滑系が損傷するのを防ぐ目的だと聞いたことがあります。いずれにしてもTomiさんの探求心には平伏する次第です。小浜レース行けますよ!ひじゅんⅢでした。
何か疑問があると眠れなくなってしまう性分なんでどうしてもいろいろとほじくってしまいます。
削除SB2は3枚ペラですがH3の2枚ペラの方が抵抗は少ないそうです。
小浜レースは無理としても口之津までのんびりだったら行けるかもしれません。