船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2021/04/27

SB2 キャビン入り口梯子 (前編)2021-04-27 追記しました

event_note4月 27, 2021 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
床も張ったのでやっと階段(階段?梯子?)の番になりました、オリジナルはしっかりした作りですがステップ間隔が約31cm、これは脚立などとほとんど同じ間隔ですが嫁さんとか孫とかのためにはもう少し低くしておいた方がよさそうだなとの思いもあってステップ間隔が低いものを新調することにしました。

それにしても入り口に付けるのは階段と呼ぶのでしょうか梯子と呼ぶべきでしょうか?
固定しているのは階段、使う時に掛けて使わない時には外すのが梯子との意見も有りますがJISで呼び名が定義されているとのことで。
「はしご(Ladder)は75度<傾斜角≦90度、水平構成要素はさん(桟)、段はしご(Step ladder)は45度<傾斜角≦75度、水平構成要素は踏み板、階段(Stair)は20度<傾斜角≦45度、水平構成要素は踏み板、となっているそうです。
この定義だと計画している角度は73度近辺、水平構成要素は踏み板になるので段はしごと呼ぶのが正解なんでしょうね。
あらら、またしても横道にそれてしまいましたね、ごめんなさい。

ちなみに計画の73度は入り口とバッテリースペース天板の位置関係から73度にすることにしました。
角度が緩い方が上り下りは楽なんですが緩い角度だと梯子の足がキャビンに出っ張って来るのでこの辺で妥協。

使うのは1x4サイズのヒノキ材、これを両側と踏み板すべてに使います。
形的には最も一般的な長い側板の間に踏み板を取り付ける形です。
踏み板の取り付けは側板から踏み板をねじ止めするだけの方法でも強度的には十分なような気もしますが体重を預けるものなので念のため溝を切って踏み板をはめ込むことにしました。
このように板厚と同じ溝を掘って差し込む方法は「大入れ接ぎ」と呼ぶそうです。 一つ勉強になりました。

溝の加工の手始めとしてけがきに取り掛かりますが中途半端な角度のため思いのほか手こずってしまいました。
左右対称に線を引かなきゃいけませんが少しでも角度が違うと踏み板がねじれて入らなくなりそうです。
で、こんなジグを作ってみましたが左右対称にドンピシャに角度を合わせて線を引くのは大変、

+17度、-17度と細い方の棒のねじ止め位置を変えなきゃいけませんが何度やってもうまく行かないので諦めて分度器付きの丸鋸ガイドを買ってきました。

これですんなりいくかと思ったんですがなんと「角度目盛りは目安です、正確な角度は測ってからお使いください」との注意書きが張られていて、直角を三角定規で確認してみたら約1度目盛りがずれていました。
紙の上以外で正確な角度を測るのって難しからこれ買ったのに、期待を裏切られてしまいました。 やれやれ😥
ま、手作りの治具よりはなんぼかましなのでこれを使って線を引きましたがそれでも左右合わせてみるとずれていたりして苦労しました。

いろいろ苦労した挙句に気づいた一番正確な左右対称に線を引く方法は2枚の板を重ねて同じ位置に支点終点の印を入れ、開いた後にこの2点間を結べば簡単に左右対称の線が引ける、ということでした。 最初に思いついていれば苦労しなかったんですけどね。 まだまだ未熟です。

溝堀は丸鋸ガイドを使って掘り込みます。溝の両端を慎重に切り込んだ後に中央部はのみで彫り込むのが楽なように適当に丸鋸を通しています。
(写真は丸鋸ガイドの分を見てください)
この後ノミで溝を浚えましたが今一深さが均等じゃなかったので最終的にはトリマーを使いましたがまたしても失敗して溝の縁を削ってしまい歪になった部分が出来てしまいました。
トリマーって使い方が難しいです。
ま、いろいろと苦労しましたがなんとか溝が出来ました。

踏み板を付けて仮組み立て、最終的には接着剤を併用するつもりですがまだ梯子上部と側板下側の長さが決定してないので船に持って行って合わせてみた後に追加加工するときのためねじ止めだけです。

梯子上部はキャビン入り口とどう固定するか船に合わせて決定しなきゃいけないし、側板の足の長さはキャビンの床が左右方向に傾いているので梯子を真っ直ぐに立てようとすると足の長さを左右で違わせなきゃいけません。
バッテリースペースを作った時に右と左で15mmほど違うことが分っていたので床巾と梯子巾から比例で計算して取り敢えず6mmほど長さを違えておきました。
この寸法でいいのかどうかも実際には船で確認するしかありません。

で、船に持ち込んで入り口に掛けて入り口と頭との位置を見てみると不思議なことに足を長くした側が5mmほど高くなってしまいます??
逆光で光って見えませんね、ま、雰囲気だけでも。
(足元には感じを見るために滑り止めを置いてみています。)
試しに反対側に厚さ5mmの板を敷くと左右同じ高さに、なんで~?
どうして仮で使っているキャンピングトレーラーの梯子は床の傾き分上側にも高さの差が出るのに新しく作ったものは傾かないんでしょうね。

作った梯子を観察してみると少しですが捻じれて出来ているのでこの捻じれが関係しているのかもしれません。 捻じれを補正して様子を見てみようとしましたが、溝の削り方のせいなのかはたまた踏み板の切断が直角が出ていないのか、理由は良く判りませんが頑としていうことを聞いてくれず捻じれたまま。
ま、螺旋階段ほど捻じれているわけではないのでLive with it(我慢して受け入れる)としました。
そう決めたら長い方の足を5mm切れば頭の位置が同じになるので丸鋸でカット、頭が同じ高さになりました。 でも今でも不思議。

頭は入り口に引っ掛ける形にしたいので入り口に合わせてカットする部分に線引きをしておきました。

今日の所はこれまで、頭の部分をカットするために再び家に持ち帰りました。

<2021-04-27 追記>

家に持ち帰った梯子、頭の部分を整形して船に持ち込んでちゃんと合うことを確認。
入り口との取り合い部分はジグソーと鑿で彫り込んでいます。
上手く付きました、一番上の部分の出っ張りは無い方が出入りと物の出し入れの邪魔にならないんでしょうが取り敢えずはこのままにしておいて「えい、この野郎邪魔」というシチュエーションが多発した時には無くす算段を考えることにします。
写真では入り口の差し板(扉)を閉じていますが、階段の頭が当たらないことを確認するためです。

これで入り口との取り合いはうまく行くことは確認出来ましたが入り口にどう固定するかという課題が残っています。
船がロールするたびに左右に行ったり来たりはたまた外れたりしてくれたら困りますからね。
簡単に脱着できる方法を考えなきゃいけませんね。 アイディア募集します。








2 comments:

  1. ひじゅんⅢです。美しい階段に・・ため息が出ます。どうして自分とはこうも違うんだろう、と。腕と道具の違いはあります。私は当時作業場を持っていなかったので全部艇内で、小さいノコギリとノミなど簡易な道具で作業しました。塗料なども取り付けてからホームセンターに買いに走りました。早く仕上げたいというせっかちな性格があったと思います。今気づいたのは、私は「作る楽しさ」を楽しめなかったようです。早く浮かべることだけが常に頭にあったようで・・。しかし過ぎてしまいました。残念です・・いや、その美しいキャビンでの夜話会が楽しみです。

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    1. ご謙遜を、今でもひじゅんⅢ並みの落ち着いたキャビンにするにはどうしたらいいんだろうと思いながらやっています。
      真似したいけど大変そうなので諦めたものも沢山あります。
      時間はたっぷりあるのでゆっくりゆっくり作る楽しさは満喫しています、その分セーリングの回数は増えませんけどね。
      時間は掛かっていますがやっとSB2の中で飲める日が見えてきました、自分でも楽しみです。

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