船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。
オイルは回るようになったしフルフラッシングの前段階としてオイルは抜いてしまいました。で、この段階で水漏れの原因と思われるシリンダーヘッドガスケットの交換を行うことにしました。
シリンダーヘッドにはいろんなものがくっついているのでこれらの取外しが必要ですが その前にエンジンウォータージャケットの水を抜く作業から始めます。
冷却水のドレンコックを緩めるとジャケット内の水が落ちてくるはずなんですが出て来ません。
ま、これは想定内 シリンダーヘッド内の錆などがドレンコック部分を塞いでしまい出てこなくなっってしまうんです。 いつもだったらコックを取り外して下から割りばしなどで突くと錆と一緒に冷却水が出てくるんですが出てくる気配なし。
油圧警告灯が点きっぱなしになったYCエンジン、オイル配管を緩めてもオイルが出てこないので回っていないのは確実。 さてどう対処したものか一生懸命考えました。
とにかくエンジンをばらすのは最小限にとどめたいですからね。
オイルポンプが物理的に壊れるってことはまずないでしょうから考えられる原因は配管の詰まり。 で、真っ先に思い当たるのがオイルパンからオイルポンプまでのサクションパイプ、この先っぽには荒いごみを防ぐメッシュのようなものが取り付けられていたはずですからここの詰まりが原因かも。
となると一番手っ取り早い対策として思い付くのがフラッシングオイルで掃除してみること。
と言うことでネットで日産ピットワークのフルフラッシングオイルとクイックフラッシング剤を発注しておきました。
ただここで心配なのがオイルパンからオイルポンプまでフラッシング剤が通ってくれれば効果が有るんでしょうが通ってくれなければ効果を発揮してくれないかもしれません。
何かパイプクリーナーのようなワイヤーが通せればいいんですが屈曲部もある狭い通路ですからこれは無理でしょうね。で、ひらめいたのが圧縮空気を通すこと。
そんなの常識なんて言わないでくださいね、これ思い付くまで時間かかったんですから。
手配していたフラッシング剤が届いたところで手持ちのミニコンプレッサーも持って船へ、このコンプレッサー アメリカで買った安物でタイヤの空気入れに使うくらいですがちゃんと役に立ってくれるでしょうか。
手がオイルまみれなので撮った写真が少なく説明しづらいですね。 代わりにパーツリストの図をアップしておきます。
この後オイルフィルターを掃除しようと取り外したんですがこの時に感じたのがオイルがしっかりオイルフィルターにまとわりついています。 今までは外したらオイルフィルターの金属板の重なりが見えたんですが今回はオイルが真っ黒けでしかもフィルターの薄板にまとわりついててついててかなり粘度が高そうです。
何はともあれまとわりついたオイルを拭いパーツクリーナーを吹き付けてフィルターを清掃、エンジンに戻しました。
ここでクイックフラッシングオイルの出番、先ずエンジンオイルを少し抜き取ってから注入します。 こうやっておかないとオイルの規定量を越えちゃいますからね。
さてエンジン始動、セルモーターを回しますがなかなか起動してくれません、何で?
しつこく回し続けてるうちに油圧警告灯が消えその後しばらくしてやっと起動してくれました。なんか嫌な感じ、圧縮漏れで起動しなくなったときの感じに似ています。
ま、エアで吹かしたのが良かったのか、エアクリーナー清掃なのか、フラッシング剤が効いたのか、どれが効力を発揮したのか判りませんが油圧警告灯は消えてオイルが回るようになりました。 やれやれ。
10分強エンジンを回して温まったところで吸引式オイルチェンジャーを使って全部のオイルを抜きました。 抜いたオイルはいつもこんなに黒かったかしらと思うくらい墨汁のように真っ黒け。
予定ではこの後フルフラッシングオイルを使ってダメ押しの洗浄をする予定にしていたんですがちょっと考えて方針転換、シリンダーヘッドガスケットの交換を終わってからフラッタリングすることにしました。
最悪の場合はエンジンブロックのサイドパネルを外さなきゃいけないかもとガスケットまで準備していたんですがそこまでやる必要が無くて良かったです。
これでとりあえず一つの問題は解決しました。
<追記>
オイルポンプの蓋のことを書き忘れていました。
オイルポンプローターを取り外す際に蓋の内側を見たらこんなふうにローターが擦った跡が、