いつもと同じでちょっと前置き長いです。
9月20日に出航予定だった壱岐平戸クルージング、楽しみにしていたんですが強風のため延期と言うことになってしまいました。
同乗を予定していた博多の義弟はこのために休みを取っていたのであまり風の心配が無い大村湾内でのクルージングを計画してみることにして問い合わせたら「乗り掛かった舟だから行く」との返事。
大村湾内であればセイリングで移動できますのでヨットを楽しむうえでは好都合。どこ行きましょうと言うことで以前からやってみたかった川棚温泉とその近くに在る旧海軍の魚雷試験場跡を訪問してみることにしました。
問題は停泊場所、GoogleMapで調べてみると川棚温泉しおさいの湯の近くに沈んだ浮桟橋があって近くに堤防のようなもの が見えます。
ここって船着けれるのかしらと思って温泉施設に電話してみたら町役場に聞いて欲しいとのこと。 え~役場、やな予感。
川棚町役場に電話したら停めれそうな漁港の名前を挙げて漁協に電話してみるからとのこと、
結局漁協からは断られて3か所ほどの部署を回った最後に数石堤防だったらOKというこで停泊した際の連絡先まで教えていただきました。ただここは温泉からはかなり遠くってチャリで行く気にはなれません。
役場の方も親切に漁港に連絡とってくださったんですが問い合わせを受けた漁港の担当にしてみれば「いいですよ」とは言い難いんでしょうね。「誰が良いと言ったんだ」と後で怒られたくないでしょうから。やはり事前に許可取るって難しいですね。
結局ヨット仲間にLINEで停泊情報の問い合わせたら大村ヨットクラブの田川さんから片島の防波堤に泊めれるよとの情報を頂きました。
幸いなことにここは行きたかった魚雷発射試験場のすぐ脇、願ったり叶ったりです。
もう1泊したいなと言うことで針尾送信塔の訪問も追加、ここに行くには埼針尾漁港に泊めるのが都合良さそうなので何度もここに停泊されてる山崎さんから停泊場所の情報もゲット。 これで安心して出発できます。
はい、長い前置きの後ですが出発当日、軽トラに荷物を積み込んで我が家を出発です。
結構大量の荷物ですね。
のんびり家を出たので港に着いて荷物を積み込んで出港したのは既に12時近くになっていました。
今日は北からの風、赤灯台に向かいながらメインセイルを上げて帆走開始、目的地の片島は真北なのでクローズホールドで走り始めます。
下の航海記録で青い線が目的地までの最短コース、赤い線が実際の航跡です。
走り始めたところでちょっと遅めのお弁当タイム、嫁さんが準備してくれたサンドイッチと泡の出る飲み物、風も強まり5ノット20度オーバーのヒールの中でもぐもぐです。
今日は豚タンサンド。
タック(方向転換)回数を少なくしたいので行ける所まで行くことにして空港傍でタック、
タックした後も5ノットオーバー。
食事の遅い私はこの後ももぐもぐタイムの続き、義弟が動画を撮ってくれていました。
そ
それにしても今日は良く傾きます、30度もしょっちゅう。
前回のデイセイリングであら見えないなんて言ってた琵琶の首のセメントサイロ近くで次のタック。
今度は初めての東彼杵方面へ、この海域はいつも長崎道の上から「なんで船いないの」と思っていたエリアです。
東彼杵でタックした後は片島を目指しますが風はますます強まって速度は6ノットを越えました。
ただヒールも大きく本来なればリーフ(縮帆)したいところですがこの風の中リーフするのも大変そうだしメインセイルの風を逃がして走ることにしました。
メインセイルをバタバタなびかせながらも6ノット近辺で走ってくれます。正直こんな走り方は初めてですがメインセイル壊れないかとちょっと心配になりました。
片島は初めて行く場所なのでC-Mapで位置を確認しながら湾の入り口まで行ったら事前勉強で見た魚雷発射場の遺構が見えてきました。
湾の外では風が強くって帆を下ろすのも難しいので湾の中に入り行ったり来たりしながら帆を下ろし田川さんから教わっていた防波堤内側に到着。
着岸場所を物色してフェンダーの準備、堤防が穴あきだとの情報も頂いていたのでベニヤ板も吊るして無事着岸出来ました。
着岸したところで船の中で一休み、機走で3時間の所を帆走だったらどれくらいに時間がかかるんだろうと思っていましたがず~っと上りにもかかわらず5時間掛らずに着いてしまいました。
下が今日の航程ですがほぼ大村湾の幅いっぱいを使って走っていますね。
船の中で一息ついたら持参した折り畳み自転車を組み立ててお風呂「川棚温泉しおさいの湯」まで向かいます。
温泉まではアップダウンもある約3km、温泉に着くまでにしっかり汗をかいてしまいました。
温泉からGoogleMapで見た堤防も確認出来ましたが近くは浅そうで堤防自体も低くヨットの停泊は無理みたいです。
近くに1艘のヨットが沖泊まりしていましたのでやはり着けるのは無理なんでしょうね。
温泉で汗を流した後の帰りはまた汗をかきたくないので上りは自転車を押し下りは乗って気持ちよく走るということで船に戻りました。
船に戻ったら嫁さんが持たせてくれた料理を電子レンジで温めて晩酌タイム、今日は良く走ったねと乾杯。
酔いも回った所でお休みなさいとなりました。