船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2025/10/08

東北旅行 5日目 たらい船と千石船、宿根木集落

event_note10月 08, 2025 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments

今日が佐渡の最終日 、南の方へ回ってたらい船体験と千石船見学の予定です。

美味しい朝食でお腹が一杯になった後にチェックアウト、宿を出ようとするときに女将さんが今日の朝飯に付いていたプチプチする魚の玉子みたいなやつはフグの玉子を長く漬け込んだものだとのこと。長く漬ければ毒も無くなるだとか。確かにこれ美味しいな何だろうと思いながら食べたんですが食べる前に聞いてればもっと心して食べたし写真も撮っておいたんですけどね。きっと2度と食べる機会は無いような気がします。


宿を出て最初に行くのはたらい船、嫁さんスマホのGoogleMapに向かって一言「たらい船」でナビ開始。これで連れていかれたのが小木港のたらい船乗り場、港の中で乗せてくれるので波も無く安全そうですがいろいろパンフレットで見た場所とちょっと違います。


お姉さんが漕ぐたらい船に乗り込みますが思ったより安定性は良く怖い思いはしません。

途中で漕いでみるかといわれて挑戦、なかなか難しくってなかなか先に進んでくれずくるくる回るだけ。慣れれば力は要らないんですよとのことですがなかなかそうはいきません。


たらいから下りる前に写真を撮ってもらいました。

たらい船を降りたところで反対側の岸壁に停泊している大きなヨットが目に入りました。
船尾全体を覆う大きな屋根とテントハウス、船尾にはテンダーボートも搭載していてなんとなく外国船のような感じですが船尾を見るとOTARUと書かれています。
これはちょっとそばで様子見なくっちゃということで傍まで行ってみました。


写真を撮りに近づいたらオーナーがおられて話を聞くことが出来ました。
なんでも毎年冬は沖縄夏は北海道で過ごされていて今は沖縄に向かう途中だとか、長崎とHTB(ハウステンボス)にも何度か帰港したことがあるそうです。
船底整備はいつも別府で上架されているそのこと。
船尾の屋根は自作されたとのことで重宝してますとのことでした。たしかにこれだけ大きな
部屋が出来れば快適でしょうね。自転車も大きなものと小さなもの2台が積み込まれていました。38フィートの大きな船ですがシングルハンドだそうです。
こんなヨットライフちょっと羨ましいですね。

嫁さんを車に待たせているので長々とおしゃべりするわけにもいかず名刺交換を済ませて
次はここから10分程度の所にある復元された千石船が見れる佐渡国小木民族博物館へ、
大きな建物の中に昔の図面をもとに実物大で復元された船が展示されていて船内にも入ることが出来ます。



千石船と言うことでしたが仕様をみると実際には500石ふねで積み荷の総トン数は77t、船体などを合せて100tと言うところでしょうか。
面白いのは甲板は厚い杉板を並べているだけで固定されておらず荷物を積んだ時などは取り外されてしまうとのこと。
雨が降ったら船の中に溜まってしまうので汲み出しは大変だったんでしょうね。
雨対策をどうやっていたのか知りたいところです。

千石船をしっかり見た後にはすぐ近くの宿根木の町並み散策へ向かいます。
宿根木は千石船が着いて栄えた町だそうで小木港が江戸幕府で整備された後は船主と船大工の街になったとのこと。その頃の町割りが今も残っているところが見所だそうです。
着いたのはちょうどお昼、ここで食事をと思いましたが定休日なのかしまっていたり開いてたと思えば団体予約で塞がっていたり、最後に訪ねた店はコースのフランス料理のみと言うことでパス、結局ここでの食事は諦めて古い街並み見物を先に済ませてしまうことにしました。
昔の風情を残した町並みでいい感じ、


ただここに住んでる方は景観を守るために電気メーターやエアコン室外機などには木製のカバーを掛けたり、玄関はアルミの引き戸の外側に木製の格子戸を付けたりといろいろ苦労されているようです。

ここにもたらい船乗り場があって観光案内で良く見る光景はここでした、どうせ乗るんだったらこっちが良かったなとちょっとがっかり。

このたらい船乗り場が昔千石船が着いていた宿根木浦と言うことで千石船を繋いだという御影石が裏を囲むように5,6本立っています。

ここではお昼に在りつけなかったので小木港まで戻って土産、食堂と書かれた大きなビルに入りましたが残念ながらメインの食堂は今日は休み、提供できるのは土産物売り場に在る軽食コーナーでの岩海苔ラーメンのみとのこと。仕方が無いのでこれを注文しましたがびっくりするほどたくさんの岩海苔が入っててなかなか美味しかったです。奇遇にも先ほど紹介したヨットのオーナーと一緒になり暫くお話し。

ちょっと遅いお昼を済ませた後はフェリー乗り場の両津港に向かいますが時間もあるので昨日朱鷺を見た田んぼエリアをちょっとドライブ、朱鷺の団体さんには出会えませんでしたがエサを探す1羽の朱鷺は見ることが出来ました。
面白いのはこの朱鷺と同じ田んぼに2羽の鳥が座り込んでいて頭を羽根にうずめて全く動きません。
朱鷺を呼ぶためのデコイかしらと思い双眼鏡で観察していたら長い首とちょっと平たい嘴が持ち上がりました、なんと白鳥でした、びっくり。 遠かったので写真がありません。

両津港に着きましたが予約していた19:30の船まではまだ時間があるので近くに在る椎崎温泉へ行くことにしました。
ここには「きらく」と言う宿が日帰り温泉を提供していましたが提供はホテル本館から道を挿んだ「朱鷺の舞湯」と名付けられた露天風呂のみで、ただ料金は嬉しい500円。
ちょっとぬるめの湯でしたがつるつるしたなかなかいい温泉でした。


お風呂の後は港近くのスーパーマーケットで夕食を調達してフェリーターミナルで時間をつぶしてやっと乗船。
今日の船は来たときと違う「ときわ丸」来たときの「おけさ丸」より新しい船で揺れも少なく快適、夕食もこの船の中で済ませました。

新潟港に戻ったのは22時頃、駐車場に残していたトレーラーの脇にX3さんを押し込んで今日1日が終わりました。
おっとこれは間違い、終わったのはトレーラーの中で1杯やった後です。