やっと今日は船を下ろしました、でも思わぬトラブルが待っていました。
船首ゴッツンコの後遺症の治療も終わりやっと船を下ろすことになりました。
工具の片づけ、エンジンオイルの確認など済ませ船を下ろす準備が出来たところで松尾さんに礼を述べて乗船、上り下りのためのはしごを外し、松尾さんが巻き上げ機のブレーキを緩めて船台を海へ下ろします。
ある程度下ろして船が水に浸かったところで松尾さんからエンジン始動OKの合図、ここでエンジンが起動しなければもう一度引き上げとなります。
長い間エンジンを回してなかったのでバッテリーの状態が心配でしたがデコンプを引いてセルモーターを回し回転が上がったところでデコンプを戻すと問題なく起動。
松尾さんに起動成功の合図を送るとさらに船台を下ろして完全に船が浮く位置まで進めてくれます。
ここでギアを後進に入れて船台から離れ、前進に切り替えて松尾さんに手を振って港に向かいます。
と、ここまでは順調だったんですが船内から聞こえてくるエンジン音が今までになく甲高く聞こえます。
これはおかしいとエンジンルーの上蓋を開けると黒い煙が、側エンジン停止です。
エンジンルームの前扉を開けてみるとミキシングエルボーに繋がっている冷却水ホースはぐちゃっとなってるしミキシングエルボーの位置が変です。
「え、何で?」とよく見てみると排気エルボーが外れています。
止めてるボルトが折れたのか緩んで抜けたのかその複合なのか判りませんがこのままでは走れないので松尾さんに電話を掛けて救助を依頼。
ボートステーションはまだ見える距離なのでそう時間は掛からないと思いますが迎えに来てもらうまでは風に流されて漂流です。
ま、この日は少し風が強くて結構流されましたが幸い狭い形上湾の中なのでパスポートが必要な状況になることはありませんでした。
暫く待ったところで松尾さんの船が到着、小さな伝馬船ですが60馬力の船外機を搭載しています。
この船を横抱きする形でボートステーションまで曳航してもらい桟橋船に無事係留。
今思えばこの間の写真を撮っておけば良かったと思いますがそんな余裕は有りませんでした。やれやれです。
船を桟橋に係船して落ち着いたところで撮ったのがこの写真、排気エルボーが外れてガスケットは床に落ちてるし、エンジンルームは煤混じりの海水でびしょびしょ、ビルジ溜まりには黒い水が溜まっています。
取付ボルトの1本は排気エルボーにくっ付いていましたが1本は床の上もう1本は行方不明。 (後でビルジ溜まりの中で発見しました)
結局ボルトが折れたんじゃなく緩んで外れてしまったようです。
ちゃんと締め付けトルクを守って取り付けたつもりだったんですが締め付けが弱かったんでしょうか?
それとも排気エルボーにつながってる長ニップル+ミキシングエルボーの重量がM8x3本
には過大だったんでしょうか?
原因究明はともかく外れたガスケットを見てみると再使用は出来ない状態なので急いでヤンマーさんに電話を掛けて発注しておきました。
ということで船はボートステーションに残してすごすごと退散。 あ~、がっくり。
どう対処するか1杯やりながら作戦を練ることにします。
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