船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2022/03/02

SB2 ジブシート固定方法(クラムクリートからカムクリートに)

event_note3月 02, 2022 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
ジブシートの固定方法をクラムクリートからカムクリートに変更しました。
一言でいえばこれだけなんですがちょっと味気ないので経過報告。

SB2のジブシート(船前方の帆:ジブを引っ張るためのロープ)の固定方法はクラムクリートです。 隙間にロープを押し込めば引っ張られたときには噛みこんでしっかり固定してくれるというもので、固定、取外しは簡単でいいのですが力いっぱい両手でジブシートを引かなきゃいけない時にはちょっと固定し辛かったり、外れてほしくない時に外れて気が付けばジブシートの先っぽは風にあおられて海の中ということも度々。
そうかと思えば噛みこんでほしくない時(タックしたときに逆サイドから引いた時など)に勝手に噛みこんでくれて外しに行かなきゃいけないこともちょくちょく。 
嫁さんに力いっぱい引くように頼んだ時などは引きながらクラムクリートに固定するのに苦労しているようです。
セイリングの時に一番頻繁に操作するのもこのジブシートですからもう少し使いやすいように改良を試みることにしました。

第一候補は以前廃船予定のヤマハのヨットから頂いたシートストッパーを使うこと。
レバー式でリリースも固定も簡単、レバーを固定位置にしたままでもロープの引増しが出来る優れものおまけに2連ですから2枚のジブには好都合。
現物を引っ張り出してきて何処に付ければいいか確認してみました。
実際に置いてみると2連というのが逆に災いしてこれはという場所が見つかりません。
何とかここならというのが下の写真の位置、でもこれでも問題が。
シートストッパーにはロープは真っすぐに入ってほしいのですがアウタージブとインナージブから来るロープの方向が異なるので上の写真のようにどうしても角度が付いてしまいます。無理やりこの角度で使っても良いのかもしれませんがシートストッパーのケースの角でロープが擦れて傷む可能性があります。
もう一つ心配事はこの位置だとレバーがコクピット側に出っ張るのでうっかりしてると背中とか脛とかをぶつけて痛い思いをしそうです。
理想的にはクラムクリートの位置にシングルのシートストッパーを取り付ければいいのですが新たに買おうとすると1個1万4千円ほどのお値段。
4個買えば6万円近くと手が出ません。 ヨット用のパーツってなんでこんなに高いんでしょうね。 需要が少ないことも有るんでしょうがコピーが得意な中国もこの分野にはまだ進出していないようです。

シートストッパーに後ろ髪を引かれながら次の案、クラムクリートをカムクリートに置き換える案です。 こちらも頂き物がちょうど4個あるので必要な数揃っています。
こんなやつです。

これだったら今あるクラムクリートの位置に付け替えればロープの向きとの整合性の問題は起きません。
頂いたものには頭にフェアリーダー(ロープガイド)も付いていますからロープの先っぽに結び目を付けておけば固定していない時に風であおられたとしてもフェアリーダーに引っ掛かるので海に落ちるということも無くなります。

クラムクリートを残したままカムクリートの取り付けを試みましたがアウタージブ用は両方を取り付けるだけのスペース無くやむなく取外してからの取り付けとなりました。
取り外したねじ穴はパテで埋めて、その後塗装をしておきました。


この後穴開け作業などいろいろありましたがいきなり完成写真。
右舷

左舷

付け終わった写真を見れば「な~んだ」って感じなんですが取り付けにはすごく苦労しました。
内側は室内なんで見栄えを考えて袋ナットを使いましたがねじの長さが合わず何度も切りなおしたり、上向きの取り付けなんでワッシャーは落ちるしナットも落としてどっか行っちゃうし、やっと取り付けたと思ったら取り付けてる最中にカムを引っ張っているばねが外れたのか動作がおかしくなったものが2個も出て取外しを余儀なくされたり、ねじ締めだけで半日を費やしてしまいました。
このねじ締め作業はデッキ側とキャビン側でやらなきゃいけないので一人では無理、嫁さんに手伝ってもらいましたが寒い中半日付き合わせてしまいちょっと申し訳なかったです。感謝❣

簡単な作業だと思っていたのにいろんな問題が出て来て今日は本当に疲れました。
これでジブシートの操作が少しでも楽になってくれればいいんですが。



2 comments:

  1. ひじゅんⅢ2022/03/03 6:52

    またいいお仕事されましたねー。どんどん機能的ないいフネになって行くのが分かります。以前のオーナーさんは何をしてたんでしょう?さすが論理&合理的技術派のTomiさんです。今日も脱帽でした。ひじゅんⅢでした。

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    1. SB2は原始的なリグしか持ってないので何とか使いやすくしたいとは思っていますがなかなか思うようにはいきません。
      ジブシートもステアリングホイール近くまで引っ張れればと思いましたが諦めました。
      以前のオーナーさんは日本画とジャズベーシスト2刀流の芸術家なのであまりものいじりは得意ではなかったのかもしれませんね。

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