SB2 鼻ムズムズセイリング レイジージャックテスト付きです

お天気です、風の予報も3ｍ近辺、私にはちょうどいい風具合ということで船を出しました。
レイジージャックの効果も確認したい気持ちもありましたからね。 

港で風速を測ってみたら予報通り３ｍの風、よしよし。

係船したままジブをセットして離岸出港、赤灯台の内側でレイジージャックは下ろしてメインセイルをセット、レイジージャックが邪魔になることも無く上手くいきました。

帆を上げて機走で赤灯台の外に出て帆走開始としたんですが、あれ、先ほど前まで吹いていた風が無くなってしまい全く走ってくれません。風どこ行っちゃったんでしょうね。

仕方が無いのでエンジンを掛けてお弁当を気持ちよく食べれる沖の方まで船を出してお弁当にしました。　今回も船に積んでおいたカップ麺とちょっと泡の出る飲み物です。

ただ困ったことにこの季節、鼻はむずむずして水っぱなは出るはくしゃみは出るはおまけに目は痒い痒い、花粉症にはつらいですね。

目をかきかきのお弁当も終わりかけというのにぷかぷか漂っているだけで風がきません。

やることもないしということでキャビンに入るとやかんのお湯とその向こうにある「赤」と書かれた紙パックが私を誘惑しにかかります。

いかんいかんと誘惑を振り切り　どうせ風も無いしということで帆を下ろしてレイジージャックの働き具合を見てみることにしました。

いい結果を期待しながら下したんですが結果はこれ、前半分はちゃんとメインブームの上に乗っかってくれていますが後ろ半分はだらりとぶら下がった状態。

ガフリグは一般的な３角の帆と違って後ろの方が大きいので後ろ半分もしっかりキャッチできるような形にしないといけないようです。

レイジージャックの確認をやってる最中に形上湾の方から２艘のヨットが出てきて二島の脇を抜けて空港の方に行ってしまいました。２艘とも帆走は諦めたのか機走。

ロープを引っ張り出して別の形を試してみようかななんてやってたら風が出てきて実験中止、帆を上げなおしてやっと帆走開始です。　そうは言っても風は1ｍちょい。

船は動き出しましたが風が弱く　そろそろとかたつむり🐌と競争するくらいのスピードしか出ません。

ゆっくりゆっくり黒島に近づいたあたりでやっと本格的に風が吹き出し気持ちよく走り始めました。

今となってはこれといった目的コースも無いので気持ちよく走れるコースを取ります。

舳先の方向にパサージュ琴海（ゴルフ場です）の梅の花らしきものが見えたので近くで見ようと船を進めます。

上りいっぱいの角度で進んでいましたがもう少しというところで風向きが変わり梅の花の方向には進めなくなってしまいました。

時間も遅くなってきたのでここで反転、港の方に舳先を向けて帰路につきます。

港まで真っ直ぐだと一番苦手な真後ろからの風になるのでクオーターリーでジャイブ（風下方向の方向転換）しながら帰ることにします。

上りもジグザグ、下りもジグザグ、ヨットで真っすぐに目的地に向かえることって少ないんですね。　帆船時代に良く帆だけで世界を回れたもんだと改めて敬服、このSB2に比べても帆走性能はもっと悪かったでしょうからね。

ジャイブも一人でやると結構面倒です。

先ず風下側の緩めているサイドステーをしっかり引っ張り、つぎに目いっぱい出しているメインセイルを引き込んでジブをリリース、舵を切って向きを変えメインセイルの向きが変わったら再度目いっぱいメインシート（メインセイルを引っパテいるロープ）を出し、ジブを引き込んでやっとジャイブ完了。　全部のロープが手元に集まっていないのであっち行きこっち行きしなきゃいけません。

メインセイルを一旦引き込むのは大きな帆が一方からもう一方に移動する際のショックを和らげるためです。

この大きな帆がいっぱいに出した一方から反対側のいっぱい出した位置までバーンとひっくり返るとショックは半端じゃないですからね。

ジャイブを２度ほど繰り返して赤灯台の中まで戻りここで帆走終了、帆を片付けました。
レイジージャックを張った状態でメインセイルの取り込みをやってみましたがやはり引っかかって上手くいきませんでした。　当たり前か。

帆の片付けが終わったら港に入り着岸、桟橋に向けて微速で向かいますが速度が遅すぎるかもと前進にクラッチをつないだら方向が変わってしまいやり直し。

プロップウォーク（プロペラの回転の影響で船の向きが変わること）って面倒ですね。

２度目は上手くいって無事着岸。

これが本日の航跡、ジャイブは入りと出の角度がタック（向かい風での方向転換」）に比べて大きいですね。

今日のセイリング、鼻水とむずむずが無ければもっと気持ちよく過ごせたんですけどね。

杉の木は嫌いだ。