船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2024/05/19

五月晴れセイリング

event_note5月 19, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
今日もいいお天気、新しい意味での五月晴れ、風の予報は2m程度、風が無くなって動けない時にはデッキ洗いでもするかと嫁さんが作ってくれたサンドイッチと飲み物を持って船へ。
(本来は旧暦6月の梅雨の合間の晴れを意味するんですが今は新暦5月のさわやかな晴れの意味でも使われるようになりました) 
港に着いたら良さそうな風が吹いています、「お、よしよし」ということでジブをセットして出港です。
機走で赤灯台まで向かいますが今日は北風で真向い、走りながらメインセイルをセットするには好都合ですが今日はそれは無し。 理由はジブだけでどれだけ走るか試してみたいからなんです。
かなり以前に凪男さんと二人の時にジブだけで走ってみようとしたんですが風下に流されるだけで全く走ってくれませんでした。それ以来この船はジブだけでは走れないんだと思い込んでいてジブだけを上げるってことはまったくやったことはありません。
橋口さんのJune Bride 3(ヤマハ・マイレディ)はジブだけでもしっかり上るし五島クルーズの時には機帆走ですがジブだけ上げてる船も多かったので「ほんとに駄目なの?」ということでジブだけ帆走にチャレンジしてみることに。
凪男さんと試してみた時には昇降式のダガーボードはほとんど上がった状態、今はいいかげんに本来であれば縦1m幅50cmのダガーボードを縦50cm幅1mの形で固定したものがくっついていますので少しは走ってくれるかもしれません。

赤灯台を出た所でジブを上げてテスト開始、最初はアビーム状態から走り始めましたがちょっと油断した隙に船首が風下に流されてしまいました。
立て直そうとしますが堤防が近づいてきたのでエンジンの力を借りて反転今度は左前からの風でテスト再開です。



風見を見る限りではちゃんと上っているようで少し風が強くなった時には2.5ノット近くまで速度が上がりました。


この後もころころ変わる風向きに合わせてジブだけで遊んでいましたがアビーム状態での最速は3ノット、なかなかいいじゃないですか。

どういうシチュエーションでジブだけ帆走を選択するのか経験不足で分かりませんがジブだけでも走ってくれることが判ったのは大きな収穫でした。
いい加減なダガーボードでもそれなりの効果は有るんですね。

そうこうやってジブだけ帆走で遊んでいたら携帯に着信、出てみたら橋口さんから「今二島に向かってますが見えますか?」の声が、二島方向に目を凝らすと船とマストは見えるんですがセイルが上がっているのは確認できませんでした。
「見えますよ~、そっちに向かいます」と返事して船を風に立ててメインセイルを上げました。 通常のスループ艇(前後とも3角形の帆を持った船)だったら簡単なんでしょうけど
私のは原始的なガフリグ、帆柱と船尾の間を何度も行き来しなきゃいけないので面倒です。

メインセイルを上げたところで二島方向に向かいます。
下は新しく導入したnew pec smartの画面、


今回はC-Mapとnew pec smartの使い勝手の比較も目的の一つ、こちらはC-Map

C-Mapの方は航跡のログを取ろうとすると進行方向表示が消えてしまうので進路を確認するにはnew pecの方が分かりやすいです。ただ速度表示とか進路角度はC-Mapの方が文字が大きく見やすいです。

二島に行く間にお弁当タイム、いつものように嫁さんサンドイッチと泡の出る飲み物です。
今日は珍しいコーン、スピナッチ+ベーコンのサンドイッチと卵、レタス、キュウリのサンドイッチ。 コーン、スピナッチは昨日の残りでこれにベーコンを入れてくれました。


正直コーンはちょっと油断するとデッキに転がってしまいますけど美味しくいただきました。

お弁当が終わった頃に二島と黒島の中間点辺りでJB3と合流、橋口さんと言葉を交わして黒島と高島を回ろうということになりました。

ただ生憎この時点で風が弱まり船足はカタツムリ状態、ほぼ真後ろからの風のためボートフックを使ったウイスカーポールでジブを観音開きにしてみたりしてみますが全く速度は上がってくれません。
JB3は大型のジブ「ジェネカー」を上げていましたがやはり弱い風に苦戦しているようで2艇の位置関係が変わりません。
それでも一応黒島と高島の中間点まで来たんですがあまりにも走らないので高島回りは諦めてお互い帰港することになりました。

私も一旦は時津に舳先を向けましたが皮肉にもこの時点で南からの風がやって来てそこそこ走り始めたので帰港は止めて計画通りに高島を回ることに方針変更。

2度タックを繰り返して高島を回り、




高島を回り終わったところからは強まった南風をしっかり上って赤灯台の所まで4.5~5ノットで快走、地形のせいかいつも帰りのこの地点で風が吹くんですよね。

いつものように赤灯台内側でセイルを片付けて港に戻り南風に緊張しながらも無事着岸。
落ち着いたところでnew pec smartの航海記録停止を押したらなんと今までの航跡の線が消えてしまいました。
航跡データは記録として残してくれないようで残してくれるのは記録期間、距離、最高速と平均速度の数字のみ、がっかりです!
new pec smartを使う場合には航跡はスクリーンショットなどで保存しておくしかないようです。
航海記録という観点からは航跡、速度、進行方向などのデータをサーバーに保管してくれるC-Mapに軍配が上がります。航跡記録をしている時も進行方向の表示をしてくれれば文句無しなんですけどね。
new pec smartとC-Map一長一短あるので両方を使い分けるのが良さそうですがその分お金はかかります。

今日はジブだけ帆走、超微風から5ノットまでの帆走、C-Mapとnew pec smartの比較などなかなか面白いセイリングとなりました。





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