これまでのテスト結果に基づいて最終の回路案を描いてみました。
今までのシステムでは2つのバッテリーをエンジン起動用(ENG)と船内設備用(HOUSE)に役割分担していてメインスイッチはどちらでエンジン起動を行うかの選択をするためだけのスイッチなっていて船内設備にはメインスイッチの選択にかかわりなく常にHOUSEからの電源供給となっていました。
今回はENG、HOUSEの分類ではなくMAIN、STBY(スタンバイ)の役割分担に変更することにしました。
MAINバッテリーはエンジン起動も船内設備へも電力を供給して発電機とソーラーパネルからの充電電流全て受け取ることになります。 シングルのバッテリーシステムと同じですね。
STBYバッテリーは用心棒的で日頃は何もせず出番をまってごろごろの生活となり、腹が減った時にはMAINバッテリーからの補充で満腹状態を保つことになります。
満充電の鉛バッテリーのフロート充電電圧が13.3V付近なのでLFPバッテリーの満充電電圧13.3Vとほぼ同じ、このため鉛バッテリーの自己放電を補う程度の電流しか流れないはずです。
この補充は当初はVSR(Voltage Sensitive Relay)を経由して行うつもりでしたがこのリレーを働かせるために余分な電力(約7Ah/24時間)を使うのでちょっともったいないということで理想ダイオード経由で補充することにしました。
ダイオードで分離しているのでMAIN 側の電圧が低くなってもSTBYからの電流は流れずメインスイッチが切り替えられて出番が来るまでは満充電状態を保つことになります。
MAINバッテリーが使い過ぎで空っぽになった場合、または何らかの異常が発生して使えなくなった場合はSTBYバッテリーが代役ですべてを引き受けることになります。
唯一異なるのがソーラーパネルからの充電でこれは引き受けることにはなっていません。
唯一異なるのがソーラーパネルからの充電でこれは引き受けることにはなっていません。
回路図を眺めながら頭の中でいろいろシミュレーションしてみますが特に問題は無さそうなのでダッシュボードの中をいじってさっさと改造してしまいました。
改造中の写真は撮っていませんが撮ったとしてもぐちゃぐちゃした配線が写ってるだけで「何処どう変えたのよ」ってことになってしまいそうですから悪しからず。
改造したとはいってもMAINとSTBYの間に入れる理想ダイオードがまだ届いていないので取り付けることが出来ず暫くはBothを選択して並列接続での運用となります。
ということで「さあどんなシステムにしましょう」なんて大上段に振りかぶってLFPバッテリー化を始めましたが何となくあっけない感じで終わってしまいました。
終わってみればシステム的にはLFPバッテリーを中心としたシングルバッテリーシステムに鉛の予備バッテリーを追加したような形になり走行充電器も無しVSRも無しのシンプルな形にまとまってくれました。なかなかいいですね。
コメントを投稿