船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2024/09/23

SB2 挿し板2分割化

event_note9月 23, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
SB2の挿し板(キャビン入り口の扉、差し込んでるだけなのでこう呼ばれているようです)現在は1枚だけの一体物ですがこれを2分割のものに変えてみることにしました。
「その心は?」と聞かれると理由は幾つかあるんですけどーー。 (順不同です)

   1,暇つぶし
   2,荒天時の波被り対策
   3,外した時の置き場所
   4,暖房のための温風吹き出し口取り付け

1,暇つぶし、
これは説明不要ですかね。
何かやること無いかなと以前から手を付けていなかった挿し板の2分割化をやってみることにしました。

2,荒天時の波被り対策
実はレストアのために初めて上架した時に隣に上架されていた40フィートヨットのオーナーから「挿し板は2分割にして海が荒れた時には下側だけでも挿しておけば波被ってもキャビンには入らないから」と言われたことがあり「へ~、そうなんだ」と思ったことがあります。
1枚ものでも良さそうですがキャビンへの出入りと波被り対策の妥協と言うことなんでしょうね。 足の短い私には1枚ものだと出入りが難しいです。
ま、こんな荒天に後悔するなんてこと無いように願いたいものです。

3,外した時の置き場所
これはドジャーを作った時にドジャー内へ格納することで解決してしまいましたがドジャーが無いときには仕舞う場所が無く毎回キャビンに入れていました。
2分割にすれば船尾ロッカーにでもしまうことが出来ます。
ハンドリングも楽になるでしょうね。

3,暖房のための温風吹き出し口取り付け、
これが一番の理由かな、長くなりますが。
船内に取り付けようといろいろ検討していた中華製FFヒーター、排気の出口スルハルの取り付け場所を何処にするかで止まっています。
クォーターバースに本体を取り付けるとするとすぐ横に穴開けて取り付けるのが一番簡単なんですがスルハルの位置が海面に近くなってしまいヒールした時に波を被る可能性無きにしも非ず。 船尾から排気とすれば波の心配は無いのですが今度は高温になる排気パイプが燃料タンクの直近を通ることになりこれも心配。
てなことで止まってたわけなんですが「暖房が必要になることなんてしょっちゅう有る訳ないしFFヒーター本体は可搬型にして外置き、温風だけをキャビン内に吹き込む方法でもいいのでは」との考えも出てきました。
そうなると温風は挿し板を経由して吹き込むことになりますが1枚板のままでは出入りの度に送風ホース付きの板を動かさなきゃいけません。
2分割にしておいて上側だけ取り外せるようにしておけばこの問題も解決です。

と長い長い前置きでしたがやることはシンプルです。
既存の挿し板を取り外してコンパネの上に転がして鉛筆でなぞって線を引き外側を切ったら中間で二つに切り離すだけ。
下側は切り離したもののクローンを作成。
いきなりですが船に持って行ってのサイズ確認作業です。
上下の合わせ目には隙間から雨が降りこまないように前面には前垂れをキャビン側には雨返しを貼り付けています。
上側に開けた角穴は通気ルーバーの取り付け部分です。

下側クローンに開けたFFヒーターからの温風吹き出し口とコントローラーの取り付け位置も確認
上側はちょっと着脱に固いところがあったのでカンナで補正して取り付け確認終了です。

後は塗装、先ずはキャビン側には他の調度と同じチーク色のオイルステインで着色、色が付いたら出来るだけ雨と湿気の影響を避けるために浸透性の高い防水塗料を塗り、乾燥したところで透明ニスで仕上げ。 外側は今までと同じ色のペイント(手持ちが残っていました)をローラーを使って塗りました。
この塗装工程が一番時間がかかるところなんですがキューピー3分間クッキングよろしく出来上がりだけ。
1つ失敗が合って内側の木目を残したニス仕上げ部分に外側のペイントが付着してしまいました。外周部だけはマスキングしていたんですが気づかない時にそれを越えて付着したみたいです。

あらら、と言うことでダメもとでコンパウンドで擦ってみたら完ぺきではありませんが「ま、いいか」と言えるレベルになりました。
でこちらが補修済みの挿し板。
キャビン側

デッキ側

これに換気ルーバーを取り付けて完成、下側クローンには温風吹き出し口も取り付けました。


さてここまで出来たらあとは船に行き取り付けるだけ。
船に持ち込み既存の挿し板から掛け金を取り外して移植、上手く付いてくれました。

ただちょっと気になるのが上下挿し板の隙間、掛け金を掛けると挿し板が持ち上がるんですが2分割にしたので持ち上がるのは上側のみ。 下側はその場にとどまっていますので上下間に隙間が出来てしまいます。
これは計算済みだったので前垂れを付けて後ろ側にも逆方向の水受けを付けてたんですが思ったより大きな隙間になってしまいました。

ま、この隙間の後ろ側にはFRPの面があるので雨粒が直接キャビン内に飛び込むわけではありませんが雨の後など様子を見ておく必要が有りそうです。

これでず~っと前からいつかはやらなきゃねと思っていた挿し板の2分割化は終了。
下側クローンにはFFヒーターからの温風吹き出し口も準備出来たので後は可搬式FFヒーターを準備すれば冬でも温かいキャビンで快適に過ごせそうです。

<追記>
ちなみにこれが今までの挿し板、2分割したものに問題が無いことが確認できるまでは保管しておくことにします





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