大物のプロペラシャフト、排気ホースの接続が終わったので今度は冷却水ホースの接続、以前紹介したようにフィルターと逆止弁を経由してキングストンバルブからエンジンに接続しました。写真を撮り忘れたのでそのうちに追加でアップします。
ホース類の接続も終わり最後はワイヤー類の接続です。
クラッチワイヤー、スロットルワイヤーを接続したらダッシュボードからエンジンコントロールパネルからのケーブルハーネスとデコンプとエンジンストップのワイヤーを接続しなければいけません。
このコントロールパネルとデコンプノブ、エンジンストップノブはダッシュボードパネルに直接取り付けても良かったんですがダッシュボードを取り外した時もそのまま使えるようにサブパネルを作ってこれに取り付けています。
デコンプノブ、エンジンストップノブと書いていますが実は使ったワイヤーはどちらもヤンマーさんから買ったエンジンストップワイヤーなんでノブの頭には両方とも「機関停止」と書かれています。
(左側がデコンプレバーに右側がガバナーレバーにつながっています。)
ちょっと変ですが両方とも引っ張り続ければエンジンが停止するので間違いじゃないでしょう。
ま、使う人が分かっていれば問題は無いかと自分を納得させておきます。
クラッチとスロットルワイヤーは元のように取り付けるだけなので簡単ですがデコンプワイヤーとエンジンストップワイヤーは取り付けと接続にちょぴり工夫が必要でした。
デコンプ側はワイヤーとの距離が少し遠かったので写真のようにボールチェーンを使って接続、エンジンストップワイヤー側はワイヤー接続金具が使えたのでワイヤーの先を丸めてガバナーレバーに紐で接続しています。
「え~、紐?」と思われるかもしれませんがガバナーレバーは結構敏感なんで接続金具の振動の影響を断ち切るためにはこの紐のように柔軟なものでの接続が効果的です。
最後にコントロールパネルからのケーブルハーネスをエンジン側コネクターに接続し、セルモーターへの電線をバッテリーに接続して試運転の準備完了。
あ、燃料ホースの接続を忘れていました。燃料タンクを船尾ロッカールームに戻して燃料ホースを接続。
これで本当に準備完了です。
さて試運転、ちょっぴりドキドキモードですがバッテリースイッチを入れてエンジンスイッチをON、ここでカタカタカタと電磁燃料ポンプの音がします。
少し間を置いてらセルモーターのスイッチをON。
心配をよそにあっさりと一発で掛かってくれ油圧警告灯もちゃんと消えました。
やったね!
この映像を見て「あら、ストップワイヤーからの紐が切れていると気づく方は観察眼が鋭い方です。
実は紐の張り方が少し強すぎて金具の振動でエンジンの回転が不安定になるので切ってしまいました。その後の2度目のスタートがこの映像です。
この後、ゆるゆるに張りなおしています。
エンジンが掛かったところで最後は冷却水がちゃんと排気口から出ているかのチェック。
これも問題なくちゃんと流れ出ています。
面白いのは以前は少し長い周期でゴボッゴボッといった感じでまとまった水が出ていたのが今度はほとんど連続的にジョロジョロジョロといった感じで流れ出ています。
きっと以前は長い上り勾配だった排気管にウォターロックからの水がいっぱいになったところで一気に排気圧で押し出されていたのが今度は短いウォターロックからの排気パイプの立ち上がり部分の水が短い間隔で押し出されて下り勾配のホースを流れ落ちてくるからなんでしょうね。
アイドリング回転数の調整はまだなんですが無事エンジンの試運転までこぎつけました。
この先の作業も続けたいところですが嫁さん孝行でキャンピングトレーラーを引っ張っての北海道旅行が控えているので船の作業はとりあえずここまでです。
年初の予定ではここまでにエンジンの試運転も終えて船検をパスする予定だったんですが間に合いませんでした。
ま、なにはともあれエンジンは回ったし水漏れなども無いしで一区切り。
お疲れ様でしたで数杯。
エンジンオーバーホール完了おめでとうございます!北海道旅行、ご安全に。from JT
返信削除本当は旅行前に上架して船底の掃除と防汚塗料の塗布までやっておきたかったんですがのんびり作業してたら間に合いませんでした。去年は松尾造船所の火事のとばっちりで上架できなかったのでどれだけフジツボがくっついているかが心配の種です。
削除