N旗C旗、ついでに日章旗も自作しました

SB2は限定沿海と沿岸５マイルの登録ですが薩摩硫黄島クルーズの時に真っすぐ行けたら早いんだけどな～と思ったこともしばしば。
沿海登録に変えてみようかと追加装備品を調べた中に国際信号旗でNC旗と言うのがありました。

N

ノヴェンバー (November)

否定。ノー。

C

チャーリー (Charlie)

肯定。イエス。

N旗とC旗を揚げれば遭難信号になるというもので無線も使えず、信号紅焔なども使い果たした後に最後の手段と言うのかどうか判りませんがSOSを発信するものです。

出来合いを買おうとすると結構なお値段です。

JCI（小型船舶検査機構）さんには沿海登録にするには船体自体が規格を満たす必要があると言われていますが今の登録のままでも持っていればいざと言うときに役に立つかもと自作してみることにしました。

最初は白、赤、青の布を探してみましたが我が家には無く、よくよく考えれば色違いの布をつなぎ合わせるのも手間がかかるということで白い布に着色しただけで済ませることに方針決定。

家の中にある使えそうな白い布を物色して見つけたのが腕の手術の時にお世話になった三角巾。嫁さんが洗濯してたんすの引き出しにしまっていましたがもう使うことも無いだろうということで第２の役を果たしてもらうことにしました。２枚あるのでN旗、C旗とちょうどいいです。

アイロンをかけて綺麗に伸ばしてから裁断、裁断したら長手方向の上下を折り返して縫ってほつれ防止、その後長さを合せて両端も折り返して縫っています。なおこの時に前方になる側は紐を通すために折り返し幅を大きくとっています。

旗の形になったら着色です。使うのは100均ストアで買った赤と青のマッキー、

最初は境目の滲みが気になったので滲み防止方法など調べたりしましたがだんだん面倒になって「どうせ遠くから見てもらうもんだし、意味が通じればそれでいいよね」と言うことで滲みOKとしてしまいました。

マッキーで塗り始めましたが均一に塗ることは不可能に近くむらが目立ちます。

「遠くからはむらは関係ないよね」と言うことでこれも「ま、いいか」の世界になってしまい片面終了。

片面を塗っても反対側までは浸み込んでくれないのでひっくり返して塗る必要があります。

説明の都合上順番をひっくり返してしまいましたが本当はC旗の方が先で最後のパートを塗ってるところがこちら。

塗り終わってNC旗の準備は出来ましたがここで欲が出てこの際だから日章旗も一緒に作ってみることにしました、材料は最近あまり着ないテニスウエアの背中部分。
（背中を切り取った後の写真です）

正直これは失敗、テニスウェアに使われている生地は糸の織から違うらしく伸び縮みが大きくすぐに変形してしまって旗には向きません。ワイシャツのような薄くて伸び縮しない生地の方がが良さそうです。

ま、切ってしまったものは仕方が無いということで日章旗の規格をお勉強、縦横比2：3，日の丸の大きさは縦の長さの60％だそうです。

くたくたと変形する生地を何とかなだめて旗の形にして日の丸を描くところまでこぎつけました。

台所で皿の直径などを測って縦方向の60％に近いものを探して一番近かったの電子レンジでレンジで食材を持ち上げて加熱むらを減らすこの道具です。

これを裸のまま使ってインクを付けてしまうと嫁さんに怒られるのでラップを巻いて布の上に置いて円を描きました。

これも両面を赤のマッキーで塗りますが時間が掛かるので焼酎をお供にぼちぼちの作業です。

日章旗を作っているところを見た嫁さん、「あのちっこい船で海外にでも行くつもり？」との質問、確かに国内の沿岸では必要なさそうなので返事に困って「漂流して遠くに流されたときのためだよ」と苦し紛れの返事となってしまいました。(-_-;)

全部の旗の着色が終わったところで最後の紐付け、何も言わないのに嫁さんが手持ちの紐を出してくれていました。　感謝！

当初の計画では紐を旗の前端に通すつもりでしたが方針変更して通さずに縫い付けてしまうことに。

前端がくたくたと頼りなかった日章旗の方は力布を追加してこれを利用して紐を縫い付けています。

と言うことでN旗、C旗、日章旗の３種類完成です。

嫁さんから「大型船に乗ってる人ならともかく、漁船に乗ってる人とかボートで釣りしてる人たちって旗の意味が分かるの？」なんて質問。
確かに海の上にいる人たちの何割がNC旗の意味を理解してくれているんでしょうね？

チェッカーフラッグのようなN旗を見て何かレースでもしてるんかしらなんて思われても困ってしまいますよね。

頑張ってと言うか楽しみながら作りましたが日章旗はともかくNC旗の出番が来ることだけは避けたいですね。
堂崎観音様に航海安全を祈願しておくことにしましょう。