SB2 セイルさてどうしましょう

採寸したセイルの図面と写真をセイルメーカーさんに送って修理と新調の二つの見積もりをお願いしました。

修理は壊れたワンポイントリーフ用のハトメ以外に次の２項目。

• 同じサイズのハトメ（メインセイル８か所、ジブ２か所）の補修と強化
• ジブセイルのリーチ（セイル後端）のフラッタリング対策

ジブセイルのリーチが少し風が強くなるとフラッタリングを起こしてヘリコプターみたいな音を立てるのでなんとかしたいなと思っていたので修理の可否と費用も問い合わせてみました。

ちなみに送ったリーチの写真は下の２枚、No.1ジブには１箇所ですが裂けている部分も有ります。　素人目にもよれよれって判りますよね。

船仲間から紹介してもらった数社に見積もり依頼を送っていましたが１社から「Nora26のセイルプランは見つかりませんでしたが横山7.8ｍカッターではないか？」と言って古い青写真の図面が送られてきました。

この図面見てびっくり、ハルに窓が付いているところなどSB2そのものです。
ただ図面のどこにもNora26の表記が見当たらないので命名以前の図面なんでしょうね。

下のセイルメーカーさんに送った写真と見比べてみてください。

この図面のセイルサイズと測定したSB2のセイルサイズを比べてみるとジブは測定誤差と言えるほどの違いに対してメインセイルは各辺とも20㎝ほど小さくなっていて測定誤差とは考えられません。
何らかの意図が有って小さく作ったとしか思えませんが可倒式マストになっているのも一因かもしれませんね。

オリジナルの設計図のサイズで作り直してみたい気もしますが図面ではメインブームの位置が低いのに対して現状のSB2ではかなり高くなっています。

SB2のメインブームは可動式になっていたのでドジャーをくっ付ける際に目いっぱい上げてしまいっていて今となっては下げることが出来ません。新調するとしても現状サイズで作らないといろいろと問題が出て来そうです。

本来の話題に戻って見積もりの話、

返って来た見積金額は　修理費用がセイルメーカーさんにもよりますが15～20万円程、新調だと40～50万円程。　う～ん、どうするか悩みますね。

一緒に返って来た修理に対する見解も

・ジブに関しては「この部分は布地としては末期的で補強しても補強布の際から裂けてきますので修理の追いかけっこになるでしょう。」との非情な言葉。　ま、覚悟はしてましたけどね。　

・もう１社さんからはセイル全般に関して「写真から見るとセイル形状がだいぶ伸びて深くなっているようです。結果クローズホールドの性能が悪くなっていると思われます」の一言も。　う～ん、やはり寿命で新調やむなしなんでしょうか。

　

嫁さんに費用の話をしたら「今の船売って別の船を買ったら～、またレストア楽しめるよ」だって。　ま、それも考慮に値する一つの考え方として分かるんですが売るたって今どきこんな古いヨット買いたいと言う人がいるとは思えませんからね。

せっかく頑張って宴会仕様キャビンにしたのも無駄になっちゃうしーー。

ジブは手を付けずにメインセイルの壊れた部分だけを補修すれば少なくとも原状回復で安く上がるんでしょうけど、さてどうしましょう。

セイルを完璧にしてこそレストア完了と言えるのではないかとの思いもあるし、新しいセイルにしたらどれくらい性能が良くなるか見てみたいとの思いも手伝って、心は段々とジブとメイン同時に新調に傾いてはいるんですが問題は財源、暫く禁酒して酒代を回すと言っても月に１万も飲んでないから40万だと40か月以上もかかることになりますからこんな長期間の禁酒なんて絶対に無理、まず３日持つかどうかさえ疑わしいですからね。

宝くじでも買いますか。