内部のチェックを終わった5kw中華製FFヒーター、さてどう料理しましょうと言うことで調理開始。
本来であれば調理方法を記載している取説が付属していなきゃいけないんですが付属していた取説はFFヒーターユニットの製造をやってる会社が準備したものらしく記載はFFヒーター本体に関するもののみ、一体型に関する記載は全くありません。市場に流通しているFFヒーターユニットを買って家内工業的に一体型に仕上げているんでしょうね。
ま、2kwの経験もあるので取説は無くても作業は出来ます。
まずやるのは筐体に固定されているコントロールユニットの引っ張り出し。
船で使う場合には本体は外に置いて使うためコントロールユニットをキャビン内に持ってこないと室温のフィードバックが出来ません。 温度センサーはコントロールユニットに付いていますからね。2kwのヒーターのコントロールユニットと本体間は長いコードで繋がっていましたがこの一体型に使われているものは短かくそのままではキャビンまで持って来れません。
仕方が無いので3芯のキャプタイヤケーブルを買ってきて電線の延長を行いました。
次は吸気管の取り付け、前回レポートしたようにエアフィルターは床下には収まってくれません。床下は諦めて床上のヒーター本体下に押し込んでしまいました。
話が前後してしまいますが押し込む前にエアフィルター内の濾材をいい加減に切ってあったスポンジから我が家の台所にあった不織布に交換。 アク取りシートと書かれていましたがこれを適当に丸めて押し込んでおきました。
で、ディスクグラインダーで端っこをカット、
これで何とか床下に収まってくれて最終的にはこんな形でまとまりました。
2kwの岡持ち風と同じですが付属している金具ではこの形にしかまとめることが出来ません。
2kwの岡持ち風と同じですが付属している金具ではこの形にしかまとめることが出来ません。
これで配管作業は終わり、燃料タンクに軽油を入れて燃焼テストです。
電源は2kwの時と同様にBMWから取り外したバッテリーをつかいます。
電源をブースターケーブルで繋ぐと液晶画面が点灯、マニュアルにはOKボタンを10秒以上押し続けるとポンプがONになると記載されていたのでこれに従います。
ポンプが動き始めたらケース側面に開けられているスリットから燃料ホースを見ながら燃料が燃焼器本体まで到達するのを確認したところで一旦ポンプOFF、次に電源スイッチを押すとファンが低速で回り始め2分ほど経ったところでポンプが動き始めて点火、無事動き始めました。 ただこの間のコントローラーの表示が2kwのものと異なります。
2kwのものではグロープラグの通電、燃料ポンプ動作、熱交換器の温度グラフなどが表示されていたんですが5kwではその表示が有りません。 何故なのかは知る由も有りませんが簡素化されちゃったみたいです。
2kwのものではグロープラグの通電、燃料ポンプ動作、熱交換器の温度グラフなどが表示されていたんですが5kwではその表示が有りません。 何故なのかは知る由も有りませんが簡素化されちゃったみたいです。
5kw |
![]() |
2kw 以前撮影したもの |
なら2kwのものを接続してみたらどうなるのかなと接続してみましたがエラーコードE-07を表示して動いてくれませんでした。
コントローラーの見た目は同じでも内部プログラムが異なるようです。
どうやらエラーコードも変更になったみたいです。
ま、2kwを買ってから2年も経ってますからそれなりに進歩しているんでしょうけどね。
ちなみにこちらが5kwマニュアル記載のエラーコード。
で、2kwのものは、 E01:電源電圧不足
E02:電源電圧過大
E02:電源電圧過大
E03:グロープラグ異常
E04:燃料ポンプ異常
E05:オーバーヒート
E06:ファン異常
E06:ファン異常
E07:コントローラー異常
E08:燃料システム異常
E09:温度センサー異常
E10:燃焼室異常
2kwのコントローラーでは動いてくれないということが判ったので5kwのものに戻して運転再開、設定温度が高いのでフル回転で回ります。
ここで気付いたのが燃料ポンプの音、2kwのものに比べてかなり小さくなっています。
このポンプ動作音、中華製FFヒーターの大きな弱点だっただけに2年間のうちに改善されたんでしょうね.これは大歓迎です。
このポンプ動作音、中華製FFヒーターの大きな弱点だっただけに2年間のうちに改善されたんでしょうね.これは大歓迎です。
動作が確認できたので消費電流の計測、大体ですが測定結果は次の通りで強運転時は2kwの2.5Aに対して3.5Aと大きいものの起動時、中速時はさほど差は有りませんでした。
起動時:10A
強運転時:3.5A
強運転時:3.5A
中運転時:2.5A
最後にやるのは温風ダクトの温度計測、
FFヒーター本体から挿し板までは付属していた75mmのダクトが使えますがキャビン側の像の鼻部分は60mmのまま、増大した風量に対処できるか気になりますからね。
FFヒーター本体から挿し板までは付属していた75mmのダクトが使えますがキャビン側の像の鼻部分は60mmのまま、増大した風量に対処できるか気になりますからね。
で、こんな形で75mm→60mmの変換パーツを使ってテストしてみました。
細くなっている部分が2kwを船でテストした時の像の鼻部分です。
温風ダクト外側あちこちを放射温度計で測ってみますが強運転だと軒並み100℃越え、75mm→60mm変換部のプラスティックパーツなどは116℃ととんでもない値、誤差はあると言え手で触ってみてもとめちゃくちゃ熱いです。
やはり発熱量に対して60mmダクトでは風量が不足して温度が上がり過ぎるんでしょうね。
やはり5kwには75mmのダクトでは行けないようです。
やはり5kwには75mmのダクトでは行けないようです。
像の鼻部分用を追加手配しなきゃいけませんね。
何はともあれ家出でのテストは終わったので船に持って行って2kwとどれだけの差があるのかテストしてみたいと思います。
>家出のテストは終わった
返信削除家出は止めときましょうね。
あら、気付かなかった。 訂正しておきます。
削除トレーラーには2kw、5kwどちらがいいのか思案中、大は小を兼ねると言うしーー。
大きなものをゆっくり回した方が静かで効率良いかも。