船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2025/02/11

SB2 ガフハンガー修理完了、帆走が出来るようになりました

event_note2月 11, 2025 editBy Noriyuki Tomimatsu forum2 comments
臼島で破断してしまったガフハンガー(マストトップに付いているタブですが正式名称を知らないので 勝手にこう呼ぶことにします)どう修理しようかと考えましたがマストの上なので溶接電とか動工具での穴開けなどは難しく何とか小さな工具だけで済む方法として時々お世話になるカワサキ製作所さんにこんなものを作ってもらいました。
材料は4mm厚のステンレスです。



これをマストの溝に差し込んでこのホースバンドで止める作戦です。

計画ではハンガーの短い方をマストトップに付いているキャップの中に差し込んで下側を2本のホースバンドで止める予定で下側が長くなっています。

カワサキ製作所さんから受け取ってきたものはレーザーで切り出しただけのものなので角っこでホースバンドを傷めてくれると困りますからディスクグラインダーとやすりを使って角を丸めておきました。 
一番上の写真との差が判りますかね。

準備が出来たところで嫁さんに電話、マストに上った時に命綱を確保してくれる手はずになっています。

嫁さんが来るまでに梯子を準備しておこうと船に持ち込む途中でトラブル発生、なんと船首のフェアリーダーにキッチリはまり込んで抜けなくなってしまいました。

嵌めようとしても上手くいかないのに起きてほしくない時ほど起きちゃうんですね。
1人で外そうとして四苦八苦している時に嫁さん到着、助っ人を得てやっと外すことが出来ました。 やれやれ。

梯子の頭にインナージブのハリヤードを結んでマストに立てかけ、足元も滑り止めロープをマストに結んでやっと梯子の準備完了。

梯子に上るのはこのいでたち、今まではロープを使った簡易ハーネスを使っていましたが今回は通販でセイフティハーネスを購入しました。安全第一!



背中にアウタージブのハリヤードを引っ掛けて私が上るのに合わせてクリートに巻いたロープの長さを嫁さんが調整してくれます。

今回はスプレッダーの上に立てば手が届く範囲の作業だったので梯子からスプレッダーの上に移動して作業を行います。丁度背中にフォアステーが当たるのでそれに寄りかかって両手で作業が出来るのも好都合です。
下の写真ではマストにしがみついてるように見えますがこれはホースバンドを両手で締め上げてボルトを通そうとしているところ。

今回使ったホースバンドは「スーパークランプ ホースバンド」と言うだけに幅25mm、板厚1.2mm、締め付けはボルトとナットという代物でなかなか言うことを聞いてくれずボルトをセットするだけにかなりの時間を費やしてしまいました。

とりあえずホースバンドをマストに取り付けたところでマストトップの状態を見てみると、あら、想定と違ってキャップに切れ目があります。

このキャップを作った時に一石二鳥ということでこのつなぎ目にガフハンガーを溶接していたんですね。

当初の計画ではここは切れ目のない一枚板ということでガフハンガーを差し込む計画にしていたんですが切れ目が在るとなると話が違います。 引っ張りに負けて開いてしまう可能性が有りますしね。

で方針変更、上下ともホースバンドで止めることにして最終的にこんな形で取り付けました。

本当はキャップぎりぎりの所まで上げたかったんですが停泊灯の電線が邪魔してくれてここになってしまいました。

この写真でホースバンドにくっ付いてる黄色いものは何よと思われる方もおられるかもしれませんが締め付け用のナットが落ちないようにマスキングテープで止めているものです。
ここから落とすと甲板で跳ね返って海の中にぽちゃんしてしまいますからね。
作業が終わって剥がすつもりでしたが忘れてしまいました。 お日様と雨風でそのうちに無くなってくれるでしょう。

この作業をやってる最中に下から声を掛けてくれた人がいて私の方はあまり記憶が無かったのですが(いい年ですから物忘れは得意です、ごめんなさい)去年のハウステンボスレースの時に一緒に参加されていた上川さんでした。
嫁さんとガフのロープを引き上げる時に苦労していたら見かねて手伝ってくれ無事作業終了。

この日はブリスの竹村さん、ジューンブライドの橋口さんをお茶に誘っていたんですが作業が終わったのがちょうどその時間、上川さんにも加わっていただき暫し船談義で盛り上がりました。
左から橋口さん、竹村さん、上川さんです

お茶会が終わった時点で完成写真をと思いパチリとやったんですが何か違和感がーー、
よく見るとレイジージャックのロープ(細い方です)はガフハリヤード(青い方)の下になきゃいけないのに上にまたがる形になっています。ガフのブロックをハンガーに固定するときに間違っちゃったんですね。 ドジ!

仕方が無いのでレイジージャックを下に下ろし、一旦ロープを解いてセットし直しました。
これで本当に作業終了。
やり直した時点で暗くなってしまったので最終の写真は撮れませんでした。

このホースバンドで強度が十分かどうか判りませんがしばらくは持ってくれるでしょう。
壊れて落ちてきたらその時点で次の手を考えることにします。
ここ壊れても帆走が出来なくなるだけで機走で帰ればいいことだし船が沈むなんて深刻なことにはなりませんからね。

<追記>
上川さん今日はお手伝いとお茶会への参加有難うございました。


2 comments:

  1.  ホースバンドは強力なものを使っているのだろうが、これはやっぱり応急処置。スロートハリヤードは別のアイにとってあるようだから、ピークハリヤードの負荷だけなのかもしれないが、マストキャップみたいな金具を作り直す必要があるんじゃないですか?
     デイセーリング程度ならこれでもいいでしょうがねー。
     ガフリグだからマスト倒すのはクレーンも要らないと思うけど。
     

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    1. 確かにとりあえずってな感じの修理ですが私なりに強度計算してみたらここが先に壊れるかブロックが先に壊れるか似たような値になったので結構頑張ってくれそうです。
      壊れても帆走が出来なくなるだけなのでこれでしばらく様子見、駄目なときには次の手を考えます。

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