船、車、家、たまには旅行のこと等 備忘録も兼ねて気ままに書いています。

2024/12/11

SB2 3日目、ラダーを取り外す予定でしたが固着したボルトに泣かされ足踏みです

event_note12月 11, 2024 editBy Noriyuki Tomimatsu forumNo comments
今回の上架での最大の目的はカットラスベアリング(プロペラシャフトを支えている船尾の軸受け、コックボードとも呼ばれる)の交換。
ただこれを交換するためにはプロペラシャフトを抜く必要が有りますがラダー(舵)が邪魔するのでその前にラダーも取り外さなきゃいけません。
ということで今日はラダーの取外しにチャレンジすることにしました。

先ずはラダーシャフトの頭に付いているティラー(梶棒)取付金具の取外しから。この船は最初はティラー仕様だったのを舵輪仕様に変更したとのことで名残でティラー取付金具が付いています。
最初に抜け止めか滑り止めかの役割をしているらしいねじを取り外そうとしたらーー、あらら、さほど力も加えないうちにねじの頭がポロリと落ちてしまいました。
破断面を見ると新しい部分はほんの少しなので取り付けの時に締めすぎて破断寸前だったようです。

さて困りました、このねじが外れないことにはこの金具は外れてくれません。
幸い工具箱の中におれ残ったねじを取り外すための道具があったのでこれを使うことにしました。写真を撮ってなかったのでウェッブから拝借。

そのためには残ったねじにドリルで下穴を開けなきゃいけませんが相手がステンレスでなかなか歯が立ちません。ボートステーションに置いてあったステンレス用切削油「ステンコロリン」を使って何とか下穴を開けて逆ねじを食い込ませます。

上手く食い込んでくれたものの2回転程したところで今度は工具の方が折れてしまいました。やれやれ。

それでも2回転回っただけでも抜け止めの役割は終わったようで金具は抜けてくれました。

2回転分だけ頭を出したねじはプライヤーで挟んで回してみましたがびくともしません。
後ほど取外しにチャレンジすることにしました。


次は舵輪からのワイヤーでラダーを動かす大きなプーリーがラダーシャフトについていますのでこの取外し。プーリーは船尾ロッカー内のベニヤ板製カバーの中に収まっています。


このプーリー取外しは狭い船尾ロッカーの中での作業です。こんな時にはちび助は有利ですね。
プーリーは2分割になっていて4本のボルトでラダーシャフトを挿むような形で一体化されています。このボルトを緩めればシャフトは抜けてくれるはずです。
写真では2本しか写っていませんが下側にもう2本あります。

CRC556をたっぷり吹きかけてボルトを回してみますがびくともしません。

眼鏡レンチを掛けて大きなハンマーで叩いてみたり、眼鏡レンチに延長パイプを差し込んで回してみたりと午後いっぱいかけてあの手この手で取外しにチャレンジしてみましたが全く回ってくれる気配なし。
回ったと思ったのはねじ頭の変形で完全に舐める1歩手前でした。

結局日没で作業終了、今日1日で取外しが出来たのはティラー取付金具1個だけでした。
こんなのを骨折り損のくたびれ儲けというんでしょうね。
こんなペースでやっていたら年を越してしまいそうです。

家に戻って夕食で1杯やって元気が回復したところでティラー取付金具に残っているねじの取外しにチャレンジしてみることにしました。

先ずはねじ外し用ペンチ、ネジザウルスを使った見ましたが全く歯が立ちませんでした。
おれたねじの中央にはねじ外しビットが残っていますので逆ねじ法は使えません。
やすりを使って両側を削りねじ先端をI型に加工しました。


この部分をモンキーレンチで挟んで回そうという作戦だったんですが出っ張りが小さすぎてモンキーレンチでは役不足、万力に登場してもらいこの小さなをしっかり噛ませて金具本体側を回す作戦に変更しました。

この作戦なんとか功を奏してくれて少しずつ回り始めました。
ただ部分が小さいのですぐに外れて咥え直しが何度も、或る程度出て来たところでもう一度やすりを掛けて部分を高くしました。

CRC556を吹きかけながら回しましたがそれにしても重たすぎます。
頭が折れたねじはテンションが掛からないので軽く回ってくれるのが普通なんですけどね。
辛抱強く頑張ったおかげでやっと抜けてくれましたが最後の最後まで重たいままでした。

代わりのねじが要るよねと言うことで本体に6mmのねじを差し込んで回してみましたが何だか重たくてすんなり入ってくれません、6ねじだと思ってたんですけどね。
インチねじなんでしょうか?

ねじ山の直径を測ってみると6.25mm、どうやら1/4インチのねじのようです。

最初から最後まで重たいことを考えるとひょっとしたら6mmのねじ穴に間違えて1/4インチねじをねじ込んだのかもしれないという気になってしまいます。
そうであればかなり頑張らないと回ってくれませんからねじ頭が破断寸前まで行ってたのも説明が付くような気がします。

元のねじ穴が6mmだったのか1/4インチだったのかは分かりませんがねじ6mmのタップを立ててみました。元穴が1/4インチだとするとかなり脆弱なねじ山になるかもしれませんが締め付けではなく抜け止めとしてのねじですから緩く締めておいても何とかなるでしょう。
何ともならなかったら穴を拡大して8mmのねじを切ることにします。

今日1日あまり先には進みませんでしたがティラー取付金具の取外しと折れたねじの処理までは終わったので良いことにしてもう1杯となりました。


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