最初にやらなきゃいけないのはプロペラシャフトの取り付け。
まず最初にプロペラをシャフトに取り付けます。ナットを力いっぱい絞めつけた後はクラウンナットを締めて割ピンを通して回り止め、でもこの割ピンちょっと大きすぎる気もしますが「ま、いいか」で使ってしまいした。
まず最初にプロペラをシャフトに取り付けます。ナットを力いっぱい絞めつけた後はクラウンナットを締めて割ピンを通して回り止め、でもこの割ピンちょっと大きすぎる気もしますが「ま、いいか」で使ってしまいした。
プロペラを付けたシャフトをカットラスベアリングを通して船内に通します。 エンジン側カットラスベアリングに突っかかるかもと思っていましたがすんなり収まってくれました。
さてこれからはエンジンルームでの作業です。
カップリングフランジを取り付ける前にPSSのパーツをシャフトに通しておかなきゃいけません。箱から出した新しいPSSと古いPSSを比べてみたのがこれ、冷却水用のホースニップルが付いてるのが大きな違いですが注目すべくはベロー部の長さの違い。きっとここはもともと同じ長さだったのが長年の圧縮状態でへたって短くなったんでしょうね。
カップリングフランジを取り付ける前にPSSのパーツをシャフトに通しておかなきゃいけません。箱から出した新しいPSSと古いPSSを比べてみたのがこれ、冷却水用のホースニップルが付いてるのが大きな違いですが注目すべくはベロー部の長さの違い。きっとここはもともと同じ長さだったのが長年の圧縮状態でへたって短くなったんでしょうね。
最近PSSスリップリング周辺に黒い水が飛び散るのはベロー側カーボンリングとステンレス製スリップリング間摺動部の押し圧がへたりによって弱くなったのが原因かもしれません。
メーカーは6年毎の交換を推奨していますがこの船の場合取り付けてから何年たってるんでしょうね? 少なくとも私の前のオーナーの5年間、私の所に来てからの8年間、都合13年間は交換していませんし多分前々オーナーも取り付けてから交換はしてないでしょうから20年近く交換されてないと考えても良さそう、へたっているのも納得できます。
シャフトにPSSのパーツを通したらシャフトカップリングの取り付けです。
作業に集中していたらつい写真を撮り忘れていきなりPSSも取り付いてしまいました。
作業に集中していたらつい写真を撮り忘れていきなりPSSも取り付いてしまいました。
シャフトカップリングは手製の十字ナット回しの工具を使いカップリングをハンマーで叩いてシャフトとの馴染みを良くしながら締め込んでいきます。
最後は取り外した時と同じように回り止めを噛ませて目いっぱい締め付け、十字ナットの回り止めをねじ込みロックナット(今回はステンレス製フランジ付きナットを使用)を締めたらシャフトカップリングの取り付け終了です。
上の写真ではまだPSSのスリップリングはベロー側にタッチしてるだけの状態でこの位置を示すためにマスキングテープを巻いています。
この位置から20mmベローを圧縮してスリップリングを固定、
ベローの圧縮状態はこれでかなり力いっぱい押さないと20mmは動いてくれません。
今まで付いていたものはちょっと引っ張っただけでスリップリングとベロー側が開いてしまってたので圧力不足だったのは確実です。
今回のPSSには冷却水供給用のニップルが付いていますのでここにホースをつないでいます。
説明書によると12ノットオーバーで走る高回転のシャフトにはエンジン側からの給水が必要とのことですがヨットのような低回転で遅い船は給水の必要が無くホース先端は喫水から2フィート以上の位置に固定するようにと記載されています。
ホースはホームセンターで燃料用と書かれた透明のものを買ってきましたが少し柔らかすぎたようです。 透明を選んだのは喫水の位置が見れるよねという単純な理由からです。
これを排気管に抱き付かせて一番上はコクピット床に固定、
給水ニップルのところで塞いでしまう手もありますがその場合は上架下後など海に戻した時にはスリップリングの部分を手で広げて空気を抜いて海水を入れる必要が有ります。
今まで上架後はこの作業をやっていましたが今後は勝手に抜けてくれるのでやる必要が無くなります。
これでプロペラシャフト周りのすべての作業が終わりましたが船尾に回ってペラを手で持って揺すってみるとこれで良いのかしらというくらいにガタを感じます。
25mmのプロペラシャフトに対してカットラスベアリング内径は25.5mmに仕上げられているようですがもう少し小さくても良かったんじゃないかなとの思いが。
エンジン屋さんに内径は指定せず25mmシャフト用と頼んだのでこれが業界標準なんでしょうね。
エンジン屋さんに内径は指定せず25mmシャフト用と頼んだのでこれが業界標準なんでしょうね。
ちょっぴり振動騒音低減効果のほどに疑問が残りますが期待外れの時には電蝕が有って心配の種だったプロペラシャフトの交換と黒い水が飛び散っていたPSSの交換が出来たということだけでも良しとすることにします。
<追記>
PSS交換Before、After写真です
錆が浮いてたシャフトカップリングは錆びを落としてヤンマーカラーに塗装しています。
Before |
After |
あけましておめでとうございます。着々と整備進んでるようで進水が楽しみですね。
返信削除カットラスベアリングの内径が大き過ぎるのが気になります。
25mmなら25.25mm位と思いますが?
そうなんですよね、25mmシャフト用と言って注文したのが失敗でした。
削除白濱内燃機も高澤製作所もその道のプロだからと任せたんですけどね。
走ってみないと効果のほどが分かりません。 それまでちょっと心配です。