SB2 古いテーブル手直し中です

船から降ろした物の整理をやりましたがこの中の一つにテーブルの天板が有ります。

（ダガーボードケースの上に取り付けられていたので天板だけで足は有りません。）

SB2は大きな船と違って独立したチャートテーブル（海図を広げるテーブルです）は無く食事用テーブルとチャート用テーブルは兼用になっています。

最近はGPSなど電子機器の発達で紙の海図を広げることなんてほとんど無いでしょから食事用（飲み会用かな）として使うのがもっぱらだと思いますけどね。

このテーブル天板、塗装は傷んでいるし、穴だらけだし、端っこにはマストサポートポールに合わせた切込みはあるし、で使うのを止めて新しいものにしようと考えていたんですがじーっと眺めているうちに再利用出来るのなら使ってみてもいいかなという気になってきまして　使う、使わない、は手入れしてみた後に決めることにして取り敢えず手直しをやってみることにしました。　

ただサイズが50ｘ80cmしかなく4人ほどで飲み会するには少し小さ過ぎるかもというのがいまいち心に引っ掛かってはいますけどね。

先ずは一番気に入らないマストサポートポールに合わせた切込み、

幸いなことに船が傾いた時にテーブルの上のものが滑り落ちないようにする落下防止用の縁板まで切り込めば無くせるのでテーブルソーを使って切り落としてしまい鉋で縁板と面一にしてしまいました。残った他の３面も同じように処理

この縁板から外側の部分は何も置けない無駄な部分ですから空間の有効活用も出来るし一石二鳥の効果があります。

再塗装のため傷んだ塗装はサンダーで落としにかかりますがそうこうしているうちに「あらら！」縁板が外れてしまいました。

元々は真鍮釘で止められていたようですが３本の内２本は腐食で無くなっていました。作られた時からの年月を感じますね

ま、それはさておき取れちゃった縁板は後でくっ付けることにしてサンダーで塗装を落とします。

最初は＃150のサンドペーパーを使っていましたがなかなか落ちず埒が明かないので＃40の超粗目のサンドペーパーに交換してやっと落としました。

このままではざらざらなので＃100、＃240とペーパー掛けをやっておきました。

最初の写真を見てもらえれば分かると思いますが1ヶ所だけ落下防止ストッパーが無い部分が有ります。

これはかなり前に無くなっていたらしく無くなった跡にもテーブル補修用のニスが塗られています。

そのままでもいいんですがせっかくなので船から降ろした廃材（古いギャレーのシンク下ドア枠）を利用して作ってみました。

逆Rの部分はやすりで加工しましたが割と似たような感じに仕上がりました。

次は穴の処理、ちなみに２つの大きな穴は上げ下げ式のダガーボードがフジツボなどが付着して下ろせなくなった時に鉄の棒を突っ込んでハンマーで叩くためのものだったそうです。

小さな４つの穴はテーブルをダガーボードケースに止めていたねじの穴。

手っ取り早く手持ちの木工用パテで埋めてしまいましたがオイルステインでは着色できないのでニスを塗ってもここだけ白く残ってしまいます。

オリジナルの名残ということで「ま、いいか」にしておきますかね。

ここまで書いたところで「待てよ、木工用パテと鋸屑を混ぜて埋めたら少しは着色出来るんじゃないか？」と思えて来ました。

明日にでも実験してみて結果が良ければ穴埋めのやり直しをすることにします。

完全に同じ色にならなくても少しだけでも近づいてくれればいいですからね。

外れてしまった縁板と新たに作った縁板は天板の裏側から建具用木ねじでねじ止め、

本当はステンレス製が欲しかったのですが最寄りのホームセンターでは見当たらず止む無く鉄製で妥協、これでも錆びて朽ちるには私の寿命よりも長いかもしれませんがステンレス製が見つかれば交換することにします。

これで縁板が全周分取り付いて本来あるべき姿になりました。

いつもだったらここでオイルステインで着色したところなんですが先ほどの思い付きを実験してみてその結果を見るまで着色は延期となりました。

最終的にこの天板を使うとはまだ決めていないのにせっせと作業している自分が可笑しくなってしまいます。

ま、結果はどうであれ作業を楽しむっていうのが趣味の世界なのかもしれませんね。

無くなっていた縁板も同じような形で復元できたし、「よしよし」ということで１杯。