Ryobi リチウムイオンバッテリー、復活しました

国際郵便が２通同時に配達されてきました。

中身はこれ、一つはRyobiリチウムイオンバッテリーの充電制御基板、もう一つはFET（フィールドエフェクトトランジスタ）です。

全開の記事を書いた後、壊れた電池の中身をじーっと眺めていて何だか怪しと思われたのがこの大きなFET、充電の制御とか過電流の保護とかの電流制御をやってるものだと思われ　これが壊れてしまうと断線状態になって充電も放電も出来なくなってしまうはずです。

これが悪いという確信は持てませんが交換してみようということで型番を見てみますが目視では読み取ることが出来ず、写真を撮ってやっと型番が判りました。　デジカメ凄い！

ネットで購入できないか探してみましたが国内ではあまり出回っていないらしくやっと見つけたのが１個￥1000ほどこれに送料が加わります。　高っ！

２個買ったら２千円以上、これで交換してみても空振りだったら目も当てられません。

やはり基板ごとの交換かなということで中古制御基板の出展がないかeBayを調べてみました。

探せばあるもんですね、香港発送の出展で新品がありました。
ただこの電池に使えるとの記載は在りますが掲載された写真が手元のものと少し違い載っていてパーツも面実装タイプだしFETの放熱板も小さくなっています。

きっとバージョンアップしてるんだろうということでポチッとして購入、ついでにFETも調べたら５個＄5というのが有ったのでこれもポチッ。

で、それらが同着で届いた次第。

さて修理ということでFET交換からやってみたかったんですがそのためにはどっちみち制御基板を外さなきゃいけないし、確実な修理ということで制御基板の交換の方を選択。

これが新旧基板の比較で放熱板の大きさが大きく異なります。

ちょっと気になるので搭載されているFETの型番を調べてみました。

型番が変わっていたので新旧両方に使われているFETの特性を調べてみると

旧：IRFB7437　　ON抵抗　0.002Ω
新：MXP4002AT　ON抵抗　0.002Ω

はい、同じでした。　結局なんで放熱板の大きさが小さくなってるのか理由は判りませんでした。　きっとこれでも大丈夫だよねと設計の見直しがされたんでしょうね。

ま、悩むのは止めてさっさと交換、電池にはまだ電圧が残っているのでショートさせないように気を使います。　

はんだ付けされているところをすべて取り外して基板が取れました。

新旧の比較がこれ搭載されている部品類が新しい世代のものに変わっています。（右側が新、左が旧です)

今度は新しいものを取り付ける番ですが取り付けようとすると取り付けねじが付きません。

比べてみるとなんと、取付穴の位置が変更されています。

仕方がないのでやすりでごしごし削って長穴にしてやっと取り付けが出来ました。

はんだ付けをして

ケースに戻して

カバーを取り付けて

これで制御基板の交換はおしまい。

さて、ちゃんと動いてくれるでしょうか？

ドリルに取り付けて動かしてみると、ギューンと回って放電はOK。

充電器にセットしてみると充電中のランプが点滅して充電開始、よしよし。

一応動作確認は出来て一安心、充電が完了する頃合いを見計らって見に行くとーー。

あれれ、充電器に電池が壊れていますとの表示が出ています。😓　（写真無）

実は基板交換の最中に電池を一瞬ショートさせていたのでこれが災いしたのかもと思いつつ充電器から外してみましたが電池の残量表示は満充電になっています。

ドリルに取り付けて動作確認しますがちゃんと動いてくれて問題なし。

少しの間ドリルを回して放電させて再度充電器にセットして様子を見ていたら今度はちゃんと正常に充電完了となりました。　やれやれ良かった😅

これで壊れたリチウムイオンバッテリーも復活してRyobiの電動工具セットも２個バッテリー体制にもどりました。

でも、せっかく買ったFET、好奇心を満たすためには古い制御基板に取り付けて効果を検証してみたかったんですが出来なくなってしまいました。　残念

この次にまたバッテリーが壊れた時に試してみることにして捨てずに取っておくことにします。

何はともあれアメリカまでバッテリーの買い出しに行かずに済みました。

よかった、よかった、ということで乾杯。